「本音チェアー」で仕事する――立てヒザ、あぐら、正座もできる2008 コクヨフェア

仕事をするビジネスパーソンの姿勢は意外とさまざまだ。ちゃんと座って仕事をしている人、うつぶせで寝ているように見える人、椅子の上に足を抱えて仕事をするようなお行儀の悪い人もいる。でも、効率の求め方は人それぞれ。そんなビジネスパーソンの“本音”の姿勢を研究したというのが「本音チェアー」だ。

» 2008年01月18日 16時34分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 職場を見渡してみると、意外と皆、さまざまな姿勢で仕事をしていることに気付く。ちゃんと座って仕事している人、うつぶせで寝ているように見える人、椅子の上に足を抱えて仕事をするようなお行儀の悪い人もいる。

 行儀やマナーの話をすれば、もちろん背筋を伸ばして椅子にちゃんと座ったほうがいい。でも、効率の求め方は人それぞれ。外回りの場合はまだしも、社内にいる時ぐらいは自由な姿勢で仕事をしてもいいだろう。時には足を抱えて仕事をした方がはかどる人もいるかもしれない。

 そんなビジネスパーソンの“本音”の姿勢を研究してできたのが、コクヨと慶応大学理工学部の山崎信寿教授が共同で開発した試作品「本音チェアー」なのだ。1月17日、18日に都内で開かれた「2008 コクヨフェア」で展示していた。

 この本音チェアー、通常の座面よりも広い面積を確保しており、座面の上であぐらを組めたり、正座できたりするのが特徴。アイデアに行き詰ったとき、あぐらを組んでひらめく――なんてこともありそうだ。

あぐらをする際に当たらないよう、ヒジ置きは短い

 さらに本音チェアーは、座面が前方に延びるので、ヒザを立てて体育座りのような格好もできる。足を抱えて仕事をする人にとっても、ぴったりかもしれない。

普通に座っているところ。座っている感覚は悪くない(左)。座面が前方に延びて(中央)、ヒザを立てて体育座りのような格好もできる(右)

 一点だけ気になる点もあった。それは脚が回転しないことだ。本音チェアーは座面が前方に延びるため、重心位置が移動する。そのため、通常のワーキングチェアのように回転すると、重心が移動した際に不安定になってしまうからだ。

 本音の姿勢で仕事ができる「本音チェアー」。現時点では試作段階だからか、あぐらを組みながら、回転する――ことはできないが、姿勢の悪い筆者にとっては、商品化が待ち遠しいワーキングチェアだ。

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