第4回 部下の業績はコントロールできるか?今さら聞けないマネジメント&コーチングの基本(3/4 ページ)

» 2008年03月24日 12時44分 公開
[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]

ITmedia マネージャー対マネージャーという場合は、どう対応するべきでしょうか。特に、相手が現場を知らないマネージャーだった場合に、仕事を依頼すると、難しさを感じることがあります。


まずはマネージャーと一度話すべきでしょうね。いろいろ質問をして、「そこは私には分からないな」ということになったら、「じゃあ、現場のリーダーと話をさせてもらっていいですか」というしかないですね。ともかく、マネージャーを立てたほうがいいでしょう。最初から「いや、あんたには分からないから現場と話をさせてくれ」というと、角が立ちます。

 マネージャーとの打ち合わせで質問をして、本人から出てくる答えがあれば、しっかり聞いて、そしてYes, andです。「なるほど、参考になりました。そして、現場の意見も聞きたいので、現場の人と話させてもらっていいですか?」と。これなら問題はないですよね。「あなたの話はどうも現場に即していないようなので、ちょっと現場の人お願いします」と、Yes, butだと問題ですけれど。

 ここに高度なテクニックは何もないんですよ。ただ、人間の心理なので、角を立てないというスキルが必要です。それは特殊なものではなくて、自分がそうされたらどうだろうと考えると分かることですね。自分が現場を知らないからといって、あなたを飛ばして現場に聞きます、といわれたら、嫌な気持ちになるだろうな、と分かりますよね。

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