ダブルドライバで権限切り分け 暗号化USBメモリ「SD-Shelter」仕事耕具

SD-Shelterは、アクセス権限が異なる2つのドライバを使い分けることで、オフィス外のPCへデータの流出を防げる。

» 2008年05月12日 22時28分 公開
[ITmedia]

 イーディーコントライブは、外部へのデータ保存を制限し、情報漏えいを防止するセキュリティUSBメモリ「SD-Shelter」を6月初旬に発売する。スターターキットは1セット16万9000円から。

 SD-Shelterは、保存したデータを自動的に暗号化するUSBメモリ。メモリ内にアクセスする場合にも、パスワードによる認証が必要だ。暗号を戻すための鍵としては、データへのアクセス権限が異なる2種類のドライバが用意されている。

 オフィス内などでUSBメモリ内のデータに自由にアクセスしたい場合は、管理者ツールを利用して作成したドライバが必要となる。このドライバをPCにインストールすると、SD-ShelterとPC間でのデータ移動が可能となる。管理者ツールの設定を変えれば、パスワードに必要な最低桁数や有効期限をカスタマイズすることも可能だ。

 一方、SD-Shelter自体にもドライバを格納している。ただし、このドライバではUSBメモリ内のデータを移動できない。閲覧や編集は可能だが、コピー&ペーストでデータを複製することも不可能だ。内蔵ドライバは、USBメモリ内に40Mバイトほどの容量を占めるという。

 2つのアクセス権限が異なるドライバを使い分けることで、オフィス内のPCでは自由にデータを移動できる反面、オフィス外のPCへデータの流出を防げるわけだ。

イーディーコントライブのWebサイトから

 容量は512Mバイト、1Gバイト、2Gバイト、4Gバイト、8Gバイトの5種類を用意している。同じ容量のUSBメモリ5つを同梱したスターターキットの価格はそれぞれ16万9000円、20万円、25万円、30万円、35万円程度。USBメモリ1つの「追加用本体」も同じく5種類で、価格はそれぞれ1万5000円、2万円、3万円、4万円、5万円程度を予定している。

 SD-Shelterおよび管理者ツールの動作環境はWindows Vista/XP SP2/2000 SP4で、64ビット版には対応していない。

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