後悔しない「女性用ノートPC用バッグ」選び、5つの条件(2/2 ページ)

» 2008年07月24日 16時00分 公開
[豊島美幸,ITmedia]
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条件3:財布やかさばる化粧ポーチが収まる厚みか――ポイントはマチとやわらかさ

 次の条件を見ていこう。財布や化粧ポーチや本や小物……女子がバッグに入れたいものは山とある。バッグに入れる物がPCだけ、なんてことはあり得ない。せめて、必ず持ち歩く財布や奥行きのある化粧ポーチなど、PC以外の物も入れられるよう、PCを入れるためのマチに、プラス5センチ程度は余裕が欲しい。

 加えてバッグ自体のやわらかさも欲しい。バッグの素材がやわらかいと、カタい素材よりも内容物にフィットして物が収まりやすくなり、バッグ内のスペースを有効利用できるからだ。

 試しに、愛用の一般バッグに収まっていた手持ちの荷物をソニーの専用バッグに詰め込んでみると――。



 型崩れしづらいカタいバッグの中に、ギュウギュウ無理やり詰め込んでなんとか収めた。マチの長さは、この専用バッグは実寸で約10センチ、愛用中の一般バッグは約13センチ。一般バッグは、革がやわらかい上に側面がギャザリングされているから包容力もある。マチの3センチの差とやわらかさの差。同じ物を入れてみると、思った以上にこれらの差は大きかった。

左側の一般バッグと右側の専用バッグの底面を比較してみた。マチの違いが分かる

条件4:使い回せるか――専用バッグには、インナーバッグが外れるものを

 機能面で最後に確認したいのが、使い回せるかどうかだ。さまざまな服に似合うバッグなら、数を揃えなくていいから、お財布にも優しい。しかもインナーバッグが外せれば、PCを持ち運ばないときにも普通のバッグとして使えるだけでなく、一般バッグにPCを入れるときにも活躍するから、使い方は2倍になる。

インナーバッグが簡単に取り外せるよう、スナップが2つ付いている(左)。インナーバッグを取り外すと中は広々とした印象(右)

 その点、ソニーの専用バッグはインナーバッグを取ってしまえるからポイントが高い。

条件5:休日にも使えるデザインか――ゴツくないフォルム、服や靴と相性のいい色を

 最後に外見の条件も見ていきたい。

 バッグに限らず、外見は好みが分かれるところ。だが好みに左右されないベーシックな条件が1つだけある。色だ。特に女子は服の流行が目まぐるしく変わったり、服のテイストも気分や好みによって変えたいという人もいるだろう。こうした傾向を踏まえ、黒、茶、白など、服装を選ばないベーシックな色味を押さえておくといいかもしれない。

地味な外布に比べ、内布は鮮やか。内側の布をちらりと見せて楽しむ、着物文化を想起させる。バッグには付属アクセサリー用のポーチも付く。一般的な小物入れとしても使えそうだ

 伊勢丹新宿店バッグ売り場によると、仕事はもちろん、アフター5や休日にも違和感なく活用できる、PCも持ち運べる一般バッグを探しに来る人が多いという。

 好みによるので一概にはいえないが、遊びにも使える一般バッグでオススメしたいのが、フォルムと質感のやわらかさ。例えばフォルムでいえば、バッグの角を丸くしたりと、ぶっきらぼうな長方形ではないだけでやわらかい印象になる。やわらかい質感の素材も有効だろう。

 こんなふうに、基本はビジネスでも使える一般バッグに“ゆるさ”を加えれば、ビジネスを離れたシーンにも溶け込めるかもしれない。

 身に付けているものが好みの外見だというだけで不思議とテンションが上がる。その点、ソニーの専用バッグは秀逸だ。まず無地の外布と鮮やかな内布との対比が心憎い。さらに真横から見たフォルムは、無表情な長方形でなく、上部ほど幅広になった台形をしていてかわいらしい。ただ本革製の手持ちの一般バッグに比べると、ややカジュアルなため、セミフォーマル以上のシーンには対応しきれないところが惜しい。


 以上からまとめると――。

条件 内容 使ってみた結果
ソニーの専用バッグ
使ってみた結果
愛用中の一般バッグ
1 PCを衝撃から守る頼もしさ ×
(インナーバッグで補強すれば○)
2 軽くて持ちやすいか ×
3 かさばる化粧ポーチが収まる厚みとやわらかさ ×
4 使い回しのよさ
5 休日にも使えるデザイン性

 ソニーの専用バッグも健闘したが、愛用する一般バッグの「ベストパートナー」なる地位を揺るがすには至らなかった。今のパートナーを超える新たなパートナーは、今後出現するだろうか――。

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