口座乗っ取り被害が深刻化する中、SMBC日興証券はオンライン取引にパスワードレス認証技術の「パスキー」を採用し、約5カ月で本番運用にこぎ着けた。その具体的な手段とは。
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SMBC日興証券は、オンライン取引など個人顧客用Webサービスの認証に、パスワードレス認証技術の「パスキー」を採用した。富士通のオンライン生体認証サービスを利用し、2026年1月30日に新認証システムの運用を始めた。顧客の利便性を維持しつつ、深刻化するフィッシングや不正アクセスによる口座乗っ取りの対策を強化する狙いだ。
パスキーは、端末に事前登録した生体情報やPIN(個人識別番号)を使い、パスワードレス認証を実現する。SMBC日興証券の顧客は、端末に備わる生体認証やPIN認証機能で、同社のWebサービスにログインできる。同社が導入したオンライン生体認証サービスは、パスワードレス認証の標準規格である「FIDO2」に準拠しており、生体情報を端末内にとどめるといった仕組みでセキュリティを確保する。
SMBC日興証券が導入したオンライン生体認証サービスは、富士通のID・アクセス管理製品/サービス群「Identity and Access Management」の一つだ。富士通は同サービスのユーザー企業向けに、認証システム開発用のSDK(ソフトウェア開発キット)を提供している。SMBC日興証券はこのSDKを利用して開発を迅速化・効率化し、約5カ月でパスワードレス認証システムを実装した。
証券業界ではフィッシングなどのサイバー犯罪が相次いで発生しており、認証の強化が急務となっている。SMBC日興証券は今回のオンライン生体認証サービスの導入により、顧客の利便性に配慮しつつ認証強化を図る。今後は同社が運用する他のオンラインサービスにも、オンライン生体認証サービスの導入範囲を広げるという。同事例は富士通が2026年2月2日に発表した。
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