パパは会社で何してる? 家族がgooに“職場訪問”

NTTレゾナントが開催した「goo オープンハウス」は、社員が自分の家族を職場に招待するという社内イベントだ。小さな子どもがいる社員を対象に希望者を募って、夏休みなどの長期休暇に開催している。

» 2008年08月29日 20時39分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 忙しい毎日を過ごしているビジネスパーソンには、朝起きて朝食を取る間もなく家を出て、帰ってくるのは夜半過ぎ、なんていう人も少なくないだろう。平日は子どもと話をすることもできず、帰ってきても眺められるのは寝顔だけ――。

 NTTレゾナントが8月29日に開催した「goo オープンハウス」は、そんなビジネスパーソンが、家族を自分の職場に招待するという社内イベントだ。小さな子どもがいる社員を対象に希望者を募って、夏休みなどの長期休暇に開催している。7回目となる今回は、5つの家族がお父さん、お母さんの職場を訪問した。



 開会の挨拶のあと、まず始まったのはクイズ大会。子どもたちには回答用の犬と猫のマークが配られ、お父さん、お母さんの仕事に関するクイズに答えた。「おとうさん・おかあさんの会社(かいしゃ)でやっているサービスは何?」といった基本的(?)な問題から、キッズgooのイメージキャラクター「ぐっぴょん」の好物を問うようなマニアックな問題まで、家族みんなで相談しながら楽しんでいたようだ。

 続いて、お父さん、お母さんが実際に働いている現場に招待された子どもたち。風船や折り紙で飾られた職場で、ナスやクリスマスツリーに扮した社員に出迎えられた。その後は、事前に各子供に配られた特製名刺を使って、普段お父さん、お母さんと一緒に働いている社員と初体験の名刺交換を行った。日ごろはお父さんが腰を低くして(?)接している上司にも、堂々とした態度で名刺を渡す子供たち。筆者の目には、逆に上司の方が腰を低くしているようにも見えた。

 キッズgooコーナーでぬり絵やPCゲームで遊んだ後は、各家族に別れて、お父さん、お母さんの職場での1日を記録したスライドを鑑賞。また、NTTレゾナントが運営するTV会議システム「ワープビジョン」を使って、離れた位置にいるお父さんと会話も行う一幕もあった。

(左)飾り付けられた職場に招待された子供たち。(右)名刺交換を初体験

キッズgooコーナーで思い思いに遊ぶ

(左)PCの扱いもお手の物。(右)どうやらナスの着ぐるみが怖かったようだ

(左)お父さんの職場での1日を収めたスライドを上映。(右)TV会議「ワープビジョン」も体験した

 職場に奥さんと3人のお子さんを招いたNTTレゾナントの細田成文さんは、「普段、子どもに私がどんな仕事をしていると思うかを聞くと、『電話してる。パソコンしてる』と答えるんです。当たり前ですけど、この子たちにとって“おしごと”のイメージは、そんな漠然としたものなんですね」。

 そんな細田さんの長女、凛々子(りりこ)ちゃんに今日のパパの感想を聞いてみると「私より(パパが)楽しそうだった」。長男の理仁(りひと)くんは「家よりしっかりしてる」。このコメントを聞いた細田さんは、「職場に家族を連れてくるというのは、楽しみでもあり不安でもあったんですが、今日は確かに私が一番楽しんでしまったかもしれないですね」と語った。


 2006年1月に第1回が開催されたgoo オープンハウスは、日ごろ仕事を頑張っている社員を労うとともに、それを支える家族にも感謝の気持ちを伝えたいという気持ちから始められたという。今回のイベントは、家族を招いた社員にとっても、職場でのお父さん、お母さんの姿を初めて見たという子どもたちにとっても、貴重な1日となったことだろう。

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