連載
» 2008年09月18日 15時20分 公開

シゴトハッカーズ:自分の「クレド」を作るのだ (2/3)

[大橋悦夫、佐々木正悟,ITmedia]

大橋 そのためだけにするのではなく、ほかの用事のついでに目に入ってくるようにするのがポイントです。ニュースや天気、あるいは業務上必要な情報をチェックするために、毎朝必ず見るページをひとまとめにして、それを一気に開いて見ていく。

 そのためにはFirefoxなどタブブラウザが必須なのですが、そうしておくことによって、タブを1つずつ“消化”していく途中に「心得」のページが目に入ってくるわけです。もう1ついうと、メール投稿をしているため、実際にWebブラウザで目にすると新鮮みが感じられます。ちょっとしたことですが、自分で仕掛けておいたサプライズに自分でびっくりするような感覚があります。

Biz.ID 書いておく心得の長さや抽象度は、どうしていますか。あんまり具体的だとToDoになっちゃいますよね?

佐々木 自分にとって、ToDoと心得の違いというのは、何かをする際、繰り返し意識しなければいけないことだけど、それだけをすることはないようなこと。それが心得です。例えばネットブラウズしていて、気になったページがあったら、まずEVERNOTEへクリップしているのですが、「EVERNOTEにクリップするように」というのが心得です。これを書いておかないと、「あとで読む」で自分にメールしてしまうので。また「○○しない」というのも心得です。例えばそもそも「ネットブラウズしないようにする」というのは心得です。これは何か具体的なことをするわけではないので書いておかないと、覚えておくことが困難なのだと思います。

大橋 僕の最近の心得の例をいくつかご紹介します。

  • 移動中は本を読む
  • 歩行中はオーディオブックを聴く
  • 先送りする場合でも必ず1行は書く(丸投げしない)
  • 急がば迷え!
  • 迷ったら、自分の価値観をアップデートできる方を選ぶ

 表面的には「そうだな」と思えるものもあれば、背景を知る本人以外には何が何だか分からないものもあります。でも、自分にとってはこれらがトリガーとなって、「あぁ、あの失敗のことか」と思い出されて、「背筋を伸ばす」上で役に立つのです。「一を聞いて十を思い出す」ように仕向けるのが「心得」の本質だと思います。

Biz.ID お二人が使っているツール以外に、これまで挫折したやり方、もしかしたら、こういうやり方もお勧めできそうだ、というものがあったら教えてもらえますか? できれば、気軽に試せて、手間がかからないものがうれしいです。

大橋 手帳に書いていくやり方はうまくいきませんでした。やはり開こうとしないと開かないので、普段から頻繁に手帳を開く人ならいいかもしれません。

佐々木 私はcheck*padを使っていました。これは、モーニングリストという機能が備わっています。1つのチェックリストのセットだけ、毎朝9時から10時の間に、指定したメールに、「名言」つきで送ってくれます。これはそれなりに続いたのですが、私はいつしか送られてきたメールを見なくなって、挫折しました。それから、チェックリストを「心得」だけの目的で使っていると、あまり更新する気持ちが強くなりません。やはり毎日強引に目に触れさせられると、そこで書き込んだり、書き換えたりすることになるので、check*padを日常的に使用していて、しょっちゅういじるという人にはいいと思います。

Biz.ID 最後にいくつかポイントを教えてください。

佐々木 Stickiesでやっていることですが、「心得」をいくつかのタイプに分けて、異なるタイミングで受け取るようにしています。朝(一般)、昼(原稿について)、夕方(ブログについて)。というふうに。これができないのも、check*padに挫折した理由だったと思います。後から考えると。

大橋 まだ試している最中なので、今後続くか分かりませんが、単語カードを使ってアナログでやってみる方法もあります。

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