「ああ、また○○のサイトを見てしまった……」。止めなくてはいけないと思いつつ見てしまうなら、PCからそのサイトにアクセスできなくしてはいかが。hostsファイルをうまく使う。
「ああ、また○○のサイトを見て時間を潰してしまった……」
ビジネスにWebアクセスは必須なのだが、一方でWebには数々の誘惑が満ちているのも事実だ。仕事中にこんなサイトを見ていてはいけない……と思いつつも、ニュースサイトをチェックしたり、個人的な趣味のブログを巡回したり、SNSにアクセスしてしまったり。
もし“このPCではSNSにアクセスしない”と決めたのなら、それを実行する方法がある。PCからそのサイトにアクセスできなくしてしまうのだ。
ご存じの通り、サイトへアクセスする際には、入力したサイト名(URL)はIPアドレスに変換され、IPアドレスでサイトへアクセスすることになる。サイト名からどんなIPアドレスへ変換するかは、通常、ネット上にあるDNSサーバに問い合わせて決まる。
しかしPC内の「hosts」ファイルに記述しておくことで、このサイト名が入力されたらこのIPアドレスを返せ、とDNSに優先して返すことが可能になる。
例えば、
127.0.0.1 www.bizid.jp
を書いておけば、www.bizid.jpにアクセスしようとすると、127.0.0.1が表示されるようになる。127.0.0.1は、あなたのPCそのものを示すIPアドレスなので、何も表示されないはずだ。
hostsファイルは、Windows XPなら、C:\WINDOWS\system32\drivers\etcの下にある。隠しファイルや読み取り専用になっている場合は解除しておこう。
これで、ふと思い立ってwww.bizid.jpにアクセスしようと思っても、そのPCからはサイトにアクセスできなくなる。IPアドレスを直接入力しない限り。
同様に、“開きたくないのに勝手に開かれてしまうWebサイト”も止めることができる。開いてしまうWebサイトのURLを、IPアドレス「0.0.0.0」に変換してあげればいいわけだ。
0.0.0.0 www.itmedia.co.jp
と書くわけである。
hostsファイルは、入力したURLをどんなIPアドレスに変換するかを決められる。つまり、URLに「it」と入力してITmediaにアクセスさせることも可能だ。
202.218.219.65 it
とhostsファイルに記述すればOK。ただしIPアドレスは変わる場合があるので、そのサイトが現在どんなIPアドレスを持っているのかは確認しよう。確認方法は、「スタートメニュー」から「ファイル名を指定して実行」、「cmd」と入力し、コマンドプロンプトが開いたら、「nslookup サイトのURL」と入力すれば、「Addresses」の項目にIPアドレスが表示される。
ちなみにスパイウェアやウイルスなどの不正なプログラムは、hostsファイルを書き換えて、Windowsのアップデートサイトなどにアクセスできないようにしたり、正しいURLを入力しているのに悪意あるサイトへ飛ばすようにすることがある。hostsファイルを開くときには、勝手におかしな記述が追加されていないか、併せて確認しておきたい。
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