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» 2008年10月29日 14時40分 公開

書いて書いて、また書いて――矛盾する自分を出し切る【中編】「気弱な自分」をプラスに変える(2/3 ページ)

[平本あきお(構成:房野麻子),ITmedia]

「仕事をがんばりたい」「家族や趣味を大切にしたい」「何もしたくない」――葛藤する男性ビジネスパーソン

 矛盾する自分は、オリンピック選手のような厳しい勝負の世界にいる人だけではなく、誰にでもいるものです。

 例えばビジネスパーソンだったら、「仕事をがんばりたい自分」「家族を大事にしなくちゃという自分(趣味を楽しみたい自分)」「疲れて何もしたくない自分」という3つの自分がいるかもしれません。

 昔とは違って、仕事が5時に終わって、アフターファイブをゆっくり楽しめる人は、ほとんどいないといっていいでしょうし、夜の10時まで仕事をして、そのうえ家族もしくは彼女(彼氏)や趣味に時間を取ろうとすると、夜中の2時や3時はすぐです。次の日も6時半に起きて通勤、仕事。今日は20時に終わった、じゃあ今から今度の週末の○○会の会報を作ろうとなって、寝るのはまた夜中の1時、という毎日ですね。

 仕事をもっとがんばろう、プライベートも充実させたいと思いながら、ぐったり疲れきって何もしたくない、南の島でボーッとしたいと思っている自分が出てきている、ということはありませんか。

 若くしてマネージャーやプロジェクトリーダーになった人だったら、「こんなに若くて、年上の人にもちゃんと対応できるのか」という自分、「私ならできる」という自分、「そんなに自分を追い詰めるなよ」という自分、といったような3つの自分がいるかもしれません。

「素敵な家庭を築きたい」「王子様には出会えない」「仕事をちゃんとしたら?」――葛藤する女性ビジネスパーソン

 働く女性だったら、30歳までには素敵な彼氏を見つけて安定した家庭を築きたいという「理想を求める自分」だけでなく、「何を夢みたいなことを言っているの? アンタなんか相手にされないよ」という「ダメ出しする自分」、さらに「夢みたいなことを言っていても、ダメ出ししても仕方がないから、目の前の仕事をちゃんとやろうよ」という「冷静な自分」がいるかもしれません。

 理想の自分は「こんな仕事をしても何も変わらないんだから、早く素敵な王子様に会おうよ」といい、ダメ出しする自分は「アンタみたいにコンビニで夕食を買って1人で食べているような女には、いつまでたっても出会いなんてないね」と言い、冷静な自分は「そんな惨めことを言わないでよ。一生懸命やっているわ」と言い、また理想を求める自分が「うるさい! 私は絶対幸せな結婚をするの!」と反論し……こんな女性は結構いるかもしれませんね。

「だけど」でつなげ、矛盾する自分の気持ちを紙に書き出す

 大事なのは、まずこの矛盾する自分の存在に気づくことです。

 スポーツ選手の場合は、オリンピックのようなイベントがあるから顕著に出やすいですが、ビジネスマンの場合は、なんとなく嫌な感じを覚えながらも、モヤッとしていて自分がどうしたいのか分からないということが多いのです。

 だからこそまず、気づくこと。そして、ごっちゃごちゃになっているのが問題なので、分けて考えて、それぞれの立場の意見を出し切ることです。石井選手のケースのように、物理的に場所を移動して言っていくのもいいですが、読者のみなさんにお勧めなのは、紙に書くことです。

 書き出しサンプルを見ていきましょう。

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