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» 2008年10月31日 06時25分 公開

「気弱な自分」をプラスに変える:私は「神経質」でなく「繊細」――ラベルを張り替える【後編】 (1/2)

仕事か家庭か無気力か。夢か現実か。自分の中には葛藤するさまざまな自分がいます。どの自分が本当? 一番自分らしい? それを知るため、まず“全員”の言い分を洗い出しました。次にやることとは?

[平本あきお(構成:房野麻子),ITmedia]

 北京オリンピックの柔道100キロ超級で優勝した石井慧(いしい・さとし)選手のメンタルコーチングを2年半、続けてきました。北京オリンピック開催中に行った1セッションをビジネスパーソンの場合に置き換え、具体的実践法を解説していきます。

「そして」でつなげて書き出す

 【中編】では、それぞれの立場で腹の底から思っていることを言い切りました。言い切れたと感じたら、新しい紙を出して、この3者が自分の味方だったとしたら、何と言っているかを書き出してみます。この場合は、発言を「and(そして)」でつないでいくのがコツです。サンプルの続きを見ていきましょう。

andでつないだ書き出しサンプル

「仕事を楽しくしなきゃの私」の欄

 自分の才能が認められて、しかも後輩たちからも頼りにされている。やっぱり格好いい仕事をしようよ

  ↓

次に「プライベートも充実させたい私」の欄へ

  ↓

 (そして)やっぱり自分のやりがいは家族(または趣味のカメラ)なんだから、その時間もちゃんと取ろう

  ↓

そして「休みたい私」の欄へ

 (そして)ぼーっとする時間も必要だよね。それで充電されるし、癒されることがあるので、何もしない時間も大事にしよう

  ↓

ふたたび「仕事を楽しくしなきゃの私」欄に戻り……

 (そして)何もしない時間で充電されたら、短時間で効率のいい仕事ができるな

  ↓

次に「プライベートも充実させたい私」欄へ

 (そして)短時間で効率のいい仕事ができたとしたら、本当に中身の濃い時間を家族と過ごすことができるな

 (そして)ゆとりのある気持ちで、もっといい写真が撮れるかもしれない

  ↓

最後に「休みたい私」欄へ

 (そして)そんなふうに家族といい時間を過ごせて(いい写真が撮れて)、いい仕事ができたとしたら、ぼーっとする時間もすごく満たされる時間になるよね


 このような感じで、発言を「そして」でつないでいってください。そして、一通りつないだ後に、「仕事を楽しくしなきゃの私」を言い換えるとしたら、どんな自分か、タイトルを付け直します。たとえば、「“できる”を発揮する私」。プライベートも充実させたい私は、「“やりがい”を持っている私」。休みたい私は「“ゆとり”のある私」というように、書き直します。

 そして、それぞれの自分に応援してもらいます。もし、可能だったら3週間ほど、朝の5分か10分でもいいので、それぞれに「そして」でつないだ対話を書いてみてください。そうすることで、それぞれからいいメッセージを受け取ります。例えば――。

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