第5回 ネット上の熱気をブログの活力に利用する企業ブロガーの転ばぬ先の杖(1/4 ページ)

企業ブログを始めよう! となったとき、誰しもが気になるのは「炎上したらどうしよう?」ということでしょう。ブログの“防火対策”から、敢えて煙を出すことを狙った屋形船濱田屋の「メイドさんとの宴会コース」まで、実践手法を紹介します。

» 2008年12月15日 17時00分 公開
[シックス・アパート 中山順司,ITmedia]

 「人はミスを犯す生き物だから、1度たりともミスを犯さないと考えるのはムリだ。いくらブログ上のトラブルがレアケースでも、やはり心配のタネは尽きない」

 こういう理由でネット上での情報発信をためらうケースは少なからずあるでしょう。ただし、どんなトラブルも、何もないところからいきなり生まれることはありません。原因がある以上、対策は必ず打てるものですので、やみくもに恐れることはありません。

 大きくなった問題をどう鎮めるかという視点ではなく、問題の火種が燃え上がらないよう、適切な対処ができるかどうか、何が火種になり得るのかを知っておくことが、トラブル防止のカギになってきます。

 取材先企業の対処方法をご紹介しつつ、ブログのリスク管理についてお話ししましょう。

「消化」よりも大切な「防火」

 炎上は実際の火事と同じで、めったに起きることではありません。けれども、だからといって何も対策をしないのも無防備です。ブログの炎上を火事に例えると、ブログという家に対し、どんな防火対策でリスク管理をするのかということになります。

 火事への対応には、そもそも火の手を起こさせない「防火対策」と、火事が起きてからの「消化対策」の2パターンに分けられます。そして防火対策には、「火種対策」と「耐熱対策」の2つがあります。ブログでも同じ考え方を当てはめてみましょう。

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