建物を燃えにくい材質で作ることで、火事の可能性を下げるという手法、こちらもブログにも当てはめることができます。
これも前出のカフェグローブさんが実践されていることですが、「書き手の名前、所属部署、そして顔写真」を掲載するです。もし問題が起きたとき、非難が企業だけでなく個人にも集中することになるという大胆とも思える行為ですが、カフェグローブさんに言わせれば、ユーザー側からは、「主語が明確であり、責任を持って発言している」ことが信用につながるのだそうです。
これによって問題が起きないことを保証するわけではありませんが、ブログの主語を法人ではなく個人にすることで、心情的に批判しにくい(燃えにくい)体質にする工夫はできるという一例です。
このように、トラブルの可能性は未然に防ぐことは十分に可能で、特別なスキルも必要ないことがお分かりいただけたかと思います。火事を恐れて自宅で天ぷらを揚げない、そもそも住宅購入をあきらめる、そんな行為がこっけいに思えるのと同様、情報発信の機会をみすみす逃すのも実にもったいない話です。
本当に怖いのは、無難を追求するがあまり、毒にも薬にもならない情報発信をすることです。トラブルが起きないどころか、そもそも注目すら集められなくなり、まさに本末転倒です。
さて、後ろ向きな話ばかりだったので、最後に前向きなエピソードをご紹介します。
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