Macのどのあたりに魅力を感じたのですか?
個人的には、EvernoteのMac版のデザインや挙動にくらっときて、あまり深く考えもせずやってしまっているところがあります。それからやはりiPhoneを使うようになってから「Mobile Me」で個人情報を管理したくなったり、1つのアプリケーションを画面いっぱいに広げずに済んでいるMacユーザーがうらやましかったりしたことが大きかったでしょうか。
大橋さんは、アプリケーションの違いでスイッチをあきらめたのでしょうか?
僕の場合は、アプリケーション以前の問題で、自分のコンピューティング環境をふり返ったときに、ひんぱんに持ち歩き、出先で使う、というスタイルであることに気づき、そこで重量がネックになりました。いかにMacのアプリケーションが魅力的であったとしても、物理的な重さだけはいかんともしがたい。最近のカバンの重さに悩んでいたところから、スイッチは見送りました。
確かに持ち運ぶマシンとして見た場合、Windowsマシンのほうが選択肢も多く、軽いモノも選べますね。それでもスイッチを検討した要因は何ですか? 特定のアプリケーション? Macというデバイスのカッコよさ?
この1カ月ほど、ずっとMacで頭がいっぱいだったのですが、それで気づいたのはMacは持っているだけで気分がいい、と思えることがある一方で、Windowsではそういうことはない、ということです。ただiPhoneは非常に便利に使っていますし、Windowsとの連携も快適です。
私もこの3カ月くらい、Macで頭がいっぱいなので、よく分かります。冷静に考えると、なんでMacなんだ? って思っちゃうんですよね。ただしWebの仕事をしていると、1台のマシンで両方の環境をテストできるのは、すごくよいです。それから、Mac環境の人を意識しながら、ソフトやサービスの紹介をすることができるのもメリットです。あくまで私のような仕事の場合ですが。最後に、佐々木さんは、Macにスイッチして、後悔度(?)はどのくらいですか?
これも多数派ではないと思いますが、データベースソフトの「Access」を使うことができないのはちょっと残念です。もちろん「FileMaker」を使えばいいのですが、こういうちょっと勉強しないといけないソフトを乗り換えるのは、できうることなら避けたいと。それから、Excelのマクロがそのままでは移行できないのも、たびたび困っています。どうしても利用したいというのはせいぜいこの程度でしかないのですが、それでもこれだけのために、今でもWindowsを使い続けているというのも、事実です。
Windowsで便利な環境を作るほど、スイッチはしにくくなりますね。メインマシンをWindowsに戻そうとは思いませんか?
まあ、思わないですね。EvernoteのUIだけをとっても、Macを使い続けていきたいです。
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