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» 2009年08月06日 09時30分 公開

“断れる人”は仕事のポートフォリオを組んでいるあなたの不安、見積もります

仕事を頼まれるとどうしても断れない、という人は多いと思います。そういう人は、自分の「仕事のポートフォリオ」を組んで、リスクを軽減しつつリターンを高められる“最適解”を探してみましょう。

[佐々木正悟,Business Media 誠]

 自由業という仕事ですと、仕事を引き受けるのも、仕事をお断りするのも、全部自分の裁量次第です。そのため、はたして自分の判断が適切なものだったかどうか、はなはだ気になります。そういう「同業の悩み」を抱えていると見られるせいか、先日以下のような質問をいただきました。

ビジネスパーソンの不安ポイント

 フリーのライターです。どの仕事を受けて、どの仕事を断ればいいのか、率直なところ分かりません。不安で可能な限り引き受けてしまいますが、「断る力」も大事だと思って、悩んでしまいます。


 このお悩みは当然でしょう。「自由業だから」と私は先ほど書きましたが、考えてみると、サラリーマン時代にも似たような悩みはありました。すべての「頼まれごと」が「命令」とは限りませんし、時には「断らなければならない」こともあったからです。ただその判断基準が悩みどころです。

 まず私自身の現在のことをお話ししますと、「あなたのすべてのリソースを、得意分野に突っ込むべきだ。そうすればコストパフォーマンスが良くなるから」というアドバイスをいただくことがあります。理屈はよく分かりますが、私はそれを避けています。その考え方に沿うなら、「とにかく本を書け、それ以外のことをするな」ということになるわけですが、この方法は、「本を書く」仕事がなくなったときに、収入がなくなる危険があります。

「仕事のポートフォリオ」でリスクを軽減

 「卵は1つのカゴに入れるな」という格言があるとおり、自由業であるからこそ、収入源は分散させておきたい、と思うわけです。


 この考え方から、自ずと、仕事の入れ方が決まってきます。いろいろな収入源に分散できているかどうかが、1つの目安となるわけです。株式のポートフォリオを組むように、仕事のポートフォリオを組むわけです。

 結果として、「どの仕事を受けて、どの仕事を断るか」は、現在の自分の仕事の「ポートフォリオ」にしたがいます。総収入の中でも、比較的コストパフォーマンスのよい仕事は多めにしますが、多くなりすぎないように気をつけます。反対に、総収入に対する比率が小さく、コストパフォーマンスの悪い仕事は、なるべくならお断りしますが、ゼロにはならないよう気をつけます。

 これをするには、家計簿の、特に収入欄を細かくつけることで、各収入の比率を一望できるようにはしておく必要がありますが、この程度のことからも、どんな仕事を増やし、どんな仕事を減らせばいいのか、1つの基準を得ることはできます。

メンタルハックセミナーのご案内

 8月24日(月)に「第1回 メンタルハックセミナー@大手町」を、大手町で開催いたします。

 今回は、ライフハック的に、ストレスレベルを引き下げつつ、自分のやりたいことをやる時間をとるために、私自身が徹底してやっている方法を、突っ込んでお話しいたします。


主催:佐々木正悟
日程:8月24日(月) 19:00-21:00【開場は18:30】
場所:千代田区大手町1-3-1 JAビル7F(地図・アクセス
定員:15名【定員になり次第、締め切りとさせていただきます】
費用:6000円


お申し込みは、お問い合わせフォームから、お願いします。※「メンタルハックセミナー@大手町参加希望」とコメント欄にご記入ください。

詳細は以下のページにあります。

佐々木正悟のライフハックス心理学

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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