海外で人間関係を作る方法樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」(1/2 ページ)

海外に留学や転勤することになったら、どのように人脈を作ったら良いのだろうか。「知らない人と話すきっかけが思いつかない」? 大丈夫、そんな人にとっておきのアドバイスを授けよう。

» 2010年07月14日 10時00分 公開
[樋口健夫,Business Media 誠]

 誠 Biz.IDで、占いの話は珍しいと思う。

 わたしが大学3年の時、青年商工会議所のサポートを受けて、オーストラリアに留学することになった。日本を出発する前に、会議所の役員たちが送別会を開いてくれた。1967年のことだ。

 その時、誰かがこう教えてくれた。「オーストラリアでは自宅で開くホームパーティーが多い。人間関係を広げるためには、パーティーに呼ばれることがとても大切だ。パーティーでは、いろいろな人と話をすることができるからね」

 さらにパーティーに関して、3〜4つのアドバイスを受けた。そのうち2つのアドバイスを覚えている。

その1:バーベキューパーティーで焼き鳥を焼く

 アドバイスの1つはこんな内容だった。

 「まずパーティーに呼ばれたら、君はクシとしょうゆと南京豆(ピーナツ)を持って行くんだ。そして、家の庭でバーベキューパーティーを開いている人に、『日本の焼鳥を作りましょうか』と尋ねてごらん」

 「『ああ、お願いできるかな。肉は何が要るんだ』と言われたら、『大型のブロイラーのチキンを1羽ください。しょうゆはありますか?』と聞いてみる。『あるよ』と出してきたら、自分のしょうゆは使わずに済む。しょうゆにニンニクを少々、あとはブランデーでもウイスキーでもいいから入れて、砂糖を足し、そこにピーナツをビール瓶でまな板の上で潰してタレに入れるんだ。それを煮立てる。これだけでいい。

 肉を切って串に刺す。バーベキューだから、炭火があればその端を使って煮詰めたタレに浸しながら、焼いていくんだ。その匂いはとても刺激的だろう。これですごく美味しい焼鳥ができるよ」ということだった。

 これは少し親しくなった友人のパーティーで、何度か実行してみた。すごく喜ばれて、オーストラリアに滞在中何度も自宅の庭のパーティーに招待され、その家の家族のように扱ってもらったのを覚えている。

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