Twitterオフ会にぴったりのプライベート名刺作成サービス5つを試す使えるビジネスサービス比較2010(3/4 ページ)

» 2010年11月04日 20時00分 公開
[山口真弘Business Media 誠]

FRISKサイズのミニ名刺サービス「pocketer」

トップページ。どこからログインすればよいか非常に分かりづらいが、メイン画像の下段にある4つの選択肢からひとつを選ぶのが正解。納期についてはページ下部に「メール便5日前後、宅急便3日前後」と書かれているがランキングやバナーだらけで見つけにくい。
まずは裏面の画像を選択する。今回は予め用意されている画像の中からランダムに50枚を選択した。1枚ごとに異なるデザインというのはなかなか楽しい

 4つ目は「pocketer」。FRISKサイズのミニ名刺サービスで、登場時は次に紹介するMOOの日本版として話題になった。裏面は1枚1枚異なるデザインの画像を選択でき、フォト蔵やlivedoor PICSからの読み込みにも対応。ただしTwitterからの自動読み込みには非対応で、アイコンのアップロードにも対応しない。

 今回はフォト蔵やlivedoor PICSは利用せず、あらかじめ用意した画像からランダムに50枚を選ぶプラン(1980円)を選択。次画面では画像のトリミングメニューを表示するが、これらのプロセスは製品をあらかじめ知っていることが前提で、初見だとやや分かりづらい。トップページからリンクしている「pocketerをはじめて作る方へ」を見ておけば理解できるのだが、それよりは各プロセス中に説明を書いておいたほうが親切ではないだろうか。

 次画面では名前やTwitter IDなどを手入力。左側にプレビュー表示する仕組みだ。テキストは6行分のフィールドを用意しているので、ほかのTwitter名刺でデフォルトになっている名前、Twitter ID、所在地、URLのほか、電話やメールアドレスを入力できる。これらについてはいきなり空白のフォームを見せられても何を入れてよいか分からないので、できれば入力例が欲しい。

 文字色は10色から選択できるが背景色は白のみで、MOOに比べると自由度は低い。また書体はゴシック体やメイリオなど5種類から選択できて太字も可能だが、文字サイズは変更できない。またアイコンのアップロードに対応しないなど、ほかのサービスではできて当たり前のことができない場合が多く、やや戸惑う。

 その一方、支払方法はクレジットカード、コンビニ決済、銀行振込など充実している。送付方法は宅配便とメール便の2択。納期は、金曜に発注を行ない、発送連絡が来たのが翌週の金曜、到着が日曜の午前と、海外から発送のMOOを除くと最も日数がかかった。

 手順は以上だが、名刺表面の入力時には氏名4文字を入れただけで「入力が印刷可能な範囲を超えています」とのエラーを表示したり、買い物かごへの保存ができずにSTEP1からの再入力を求められたり、さらにエラー発生後はその前に使っていたメールアドレスおよびユーザー名が使えなくなるなど、今回の試用時はブラウザ(今回はIE/Firefox)を問わずトラブル続きだった。もし試してみて同様のエラーが発生するようであれば、同社に連絡をとったほうがよいだろう。


入力画面。アイコンはあらかじめ用意されているものから選ぶだけで自前でのアップロードはできないようだ。プロフィールサービス2社からの自動読み込みに対応しているが、Twitterには対応しない。テキスト入力時のほか、データ保存時にエラーが発生し、最初からやり直しとなるケースがたびたびあった

ブロガー御用達の海外ミニカード作成サービス「MOO」

トップページ。さまざまなカードをラインアップしている。画像はFlickrやPicasaからの入力にも対応。今回は「MiniCards」を選択
あらかじめ用意された図柄を用いる「Brouse Ready Made packs」を選択し、好みの画像を選択する

 最後は「MOO」。海外のミニカード作成サービスだ。インタフェースは日本語ではないが、ブロガーを中心に国内での知名度も高い。入力にはそこそこ時間がかかるが、そのぶんデザインの自由度は高く、凝った名刺を作りたいユーザー向けのサービスだ。さまざまなタイプの製品を用意しているが、今回は「MiniCards」をオーダーする。

 まずは絵柄面(Side A)のデザインを選択する。今回はあらかじめ用意された図柄を用いる「Brouse Ready Made packs」を選択し、画像一覧から青緑のモザイクタイル上の図柄を選択した。先ほどのpocketerでは1枚ずつ異なる画像が選択できたが、このプランでは7種類の画像がランダムに入っている。

 テキスト面(Side B)ではレイアウトを選択したのち名前など記載したい情報を入力する。日本語も利用できるが欧文フォントだと日本語を表示しなくなる場合がある。なお5行のうち上2行だけサイズの指定ができるので、名前とTwitter IDをここに入れるとよいだろう。色は背景/フォントともに色も選べるがバリエーションはそれほど多くない。

 アイコンのほか写真などのアップロードにも対応。トリミングツールも用意しているが、あらかじめ画像編集ソフトで加工してからアップロードしたほうがスムーズだろう。こうした点からしても初心者にはややハードルが高く、画質劣化を招かないためにはある程度のスキルが必要になると言える。


氏名やTwitter IDなどを入力する。今回は図柄面に合わせて濃いトーンの背景色を選び、文字を白抜きにした。アイコンはTwitterに用いているものを流用。右は会員登録画面。次の送付先情報や支払方法の入力画面も含め、英語なのでそこそこハードルは高い。送料は選択肢によって納期が大きく変わるので要注意。支払い方法はクレジットカードとPayPalの2種類

 今回は最低注文枚数である100枚(19.99ドル、約1600〜1800円前後)を選択。送付方法はDHL StandardもしくはDHL Expressの2種類から選択でき、前者は5ドル(約400〜450円)で5〜15営業日、後者は75.25ドル(約6000〜6700円前後)で4営業日とかなりの差がある。今回は金額優先で前者のDHL Standardを選択。アカウント作成後、住所、クレジットカード番号の入力画面を経て注文完了。支払金額は「商品代」+「送料」の合計で、海外発送手数料などが別途かかることはなかった。

 インタフェースは英語なのでハードルはそれなりに高く、編集画面も前述のTwitter名刺に比べるとかなり手間はかかるが、画面遷移そのものは問題なく理解できるレベル。また注文確認画面も用意しているのでステータスの確認も不安はない。今回は金曜に注文して翌週水曜に発送連絡のメールが届いたが、DHL Standardを選択していたためそこから到着までは13日を要した。営業日ベースで発送連絡まで3日、到着まで9日の計12日かかった計算で、このあたりは海外のサービスということでどうしても不利になる。

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