【KJ法で考えた】ブルーオーシャンな起業アイデアを探してみるアイデア発想実践記(2/3 ページ)

» 2012年02月27日 11時00分 公開
[シックス・アパート 中山順司 ,Business Media 誠]

ステップ2:机の上に並べて「関係ありそうなもの」ごとにグループを作る

 ステップ1で出てきたアイデアをふかんできるよう、74枚のカード全てを机に広げます。ここで粘着してしまう付せんを使ったことを後悔……(べたべたくっついて作業しにくいのです)。関係しそうなカードを、独り言や雑談しながら直感でまとめていきました。

 グルーピング自体はべつに難しくはないかな……と思いきや、「何と何を組み合わせるか」はセンスが問われます。業態でまとめるのか、ターゲットで関連付けるのか、サービスの提供方法で仕分けるのかなど。正解はなく、自由な発想でOKと頭では分かっているのですが、その漠然さが目に見えないプレッシャーになりました。

 重要なのは、人が作ったグループに乗っかる、あるいは壊すことをためらわないことです(これ重要)。


  グルーピングしたものの一例

 なお、グルーピングしようのない、単体で成立してしまっている一匹狼のアイデアは無理にくっつけません。するとなぜか、一匹狼がやけに多くなりました(その理由は後で気付きます)。

 そうして74枚のカードをくっつけたり離したりして、まとめたのが以下4つのグループです。

まとめたグループ コメント
・自転車の定期メンテナンス
・電話1本で家まで修理に来てくれる移動式自転車修理サービス
・自転車レンタルサービス
3人それぞれが自転車関連サービスを考えた
※全員が自転車ユーザーだから?
・お1人様葬儀サービス
・自殺ポイントAR
・イワクつき不動産物件のクリーンアップサービス
「死」つながりでまとめた
・B級グルメテーマパーク
・24時間営業でワイン持込可なパスタバル
・テーマパーク混雑状況お知らせサービス
「飲食」と「人が集まること」を関連付けた
低額のプロポーズ支援ビジネス
・非モテ用の口説き代行サービス
・文章、文脈を解析して脈アリ判定をするサービス
「恋愛、結婚」でつなげた

 まとめてはみましたが、「じゃあこれって何屋さんなの?」「足して1つのビジネスとして成立するの?」という疑問がすぐに湧いてきました。これで果たして起業アイデアと呼べるのだろうか? メンバー一同「何か思っていたのと違う……」感が漂い、暗雲が立ち込めてきました。

 しかし、ここで止めるわけにはいきません。ステップ3に進みます。

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