「“データのグループウェア化”で日本の会社を強くしたい」と話すサイボウズの青野社長。アントニオ猪木氏も駆け付けた、cybozu.comカンファレンスIIの基調講演を紹介する。
「チームがあるところ、サイボウズあり。“データのグループウェア化”で日本の会社を強くしたい」。ワークスタイルがどのように変わっていくべきか――9月26日のイベント「cybozu.comカンファレンスII」の基調講演でサイボウズの青野慶久社長が自身の見解を述べた。データのグループウェア化とは何か。ワークスタイルにどのような影響を与えるのだろうか。
なお基調講演の後はアントニオ猪木氏も会場に駆け付け、青野氏に張り手で“闘魂注入”するなど会場を盛り上げた。
cybozu.comは、グループウェアである「サイボウズ Office」や「Garoon」などを社内のサーバではなく、インターネット上にアクセスすることで利用できるクラウドサービス。社内サーバを使わずに済むのでコストを削減できるほか、スマートフォンなどを使って社外からの利用も簡単にできるようになるのがメリットだ。1ユーザー単位での契約が可能なため、繁忙期や閑散期に合わせてユーザー数を簡単に増減することもできる。こうした柔軟性がウケて2011年11月に開始して以来、導入企業は2000社を超えた。
当初Google Appsなどの海外産グループウェアに勝てないと思っていたが、ふたを開けてみれば、クラウド版グループウェアユーザー中のcybozu.comの利用実績と導入意向は合計で12.6%(ノークリサーチ「2012年版 SaaS/クラウド市場の実態と中期予測レポート」PDF)。Google Appsが5.1%やOffice 365が4.3%だったことを考えると“圧勝”だった。
「Google Appsは個人で使う色合いが強い」と青野氏。例えばGoogle Appsはスケジュールの共有時に許可が必要だ。「新入社員のスケジュールを確認しようにも許可がいる。社長が新入社員に許可を求めることになるのもどうか。新入社員にとっても社長のスケジュールをみるために許可をもらうのは難しい。サイボウズなら元々スケジュールは社内で公開されている」と冗談混じりに話した。
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