本というのは出合いだと思っているので、1人ひとり、その出合いは違っていい。だからここでは参考として、私自身がすごく影響を受けたものを挙げたいと思います。
挙げていくとキリがないのですが、カーネギーの本『富の福音』は、自分の人生は自分でつくれるんだという考え方に、まさに目からウロコが落ちるというのを実感しました。それまで、人生というのは翻弄(ほんろう)される中で、なんとかやっていくものだと思っていたからです。しかし、そうじゃない。ゼロから自分の人生を切り開くことができるというふうに思えるようになったのは、この本がその始まりだったと思います。自分の人生をゼロからつくれるという、一種の悟りにも似たような感覚を得たのが、この『富の福音』という本でした。
自分のものの見方、感じ方……人生観というものができていったのも、やっぱりそういう読書がきっかけです。
20代では、自分の人生は自分が主人公だということに気づく、そんな良書に出合ってほしいと思います。
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