成功の定義を考えると、賛否両論の意見が飛び交うだろう。私にとっての成功の定義を挙げるのであれば、以下3つのポイントに集約できる。
そしてこれまで本連載「Re:Work!」でも何度かお伝えしている通り、全ての根底には“時間”の概念がある。お金と時間、どちらを優先させるか。そう聞かれれば、私は間違いなく時間を選択するだろう。なぜなら私にとっての成功には、何よりも自由な時間が必要だからだ。もちろんお金だって必要であることに変わりはないが、限りある時間をむやみに削ってまで、お金を得ようとは思わない(嫁には怒られそうだが……)。
ただしこれは、あくまで私にとっての成功の定義だ。そして私の言う成功の定義は、私が目指す成功であり、他の人に必ずしも当てはまるものではない。例えば私が「成功だ」といえる人生を得たとして、あなたが同じ人生を歩んでも「成功だ」とはいえないだろう。
こうして考えると、成功には「幸せ」が密接に関わっている気がしてならない。つまり私が考えるに、自分が心から幸せを感じられる状態こそが、その人にとっての成功ではないだろうか。幸せの感情が軸となり、その先に成功はあるのではないだろうか。
私がこれまで出会ってきた経営者やトップビジネスパーソンは、たとえ忙しくても常にイキイキとしている。それは彼らが「成功の自分軸」を持ち、その軸に沿ってひたすらに突き進んでいるからではないだろうか。
その先に目指すべき確固とした成功のイメージがあり、日々全ての取り組みがその成功への一歩になるからこそ、何があってもイキイキしている。そしてその成功軸は、単なる「あこがれ」や「羨ましさ」ではない。自分だからこそ感じる、本当の意味で満たされた成功像なのだ。
「あこがれ」や「羨ましさ」に起因する成功像を持っている人に話を聞くと、その多くがボヤけているような印象を受ける。まるで蜃気楼で作られたありもしないオアシスを、フラフラになりながら進んでいるかのような。オアシスが見えていたハズの場所にたどり着いても、そこには何もなく、満たされはしない。
成功像を持つことは、素晴らしいことだ。まさに最も長期的な“目標”といえるかもしれない。目標があれば、自然と活力も得られる。しかしそこに確かな自信、つまり「そうなれば自分は成功(=幸せ)だ」といえる理由がなければ、それはイメージしただけで終わってしまうでしょう。
「うらやましい」
「ああいう風になったら良いだろうな」
そんな漠然としたイメージでは、むしろ逆効果。結局はまた自分と他者を比較し、ネガティブな方向へと不安、不満が募っていくだけだ。あなたにとって「成功の自分軸」とは何なのか。現状に不安や不満を持ち、しかしどうすれば良いか分からない人にこそ、一度考えてみてほしい。
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