ビジネスシーンでも使うことが増えてきた“クラウドサービス”。オンラインストレージとして使うのが一般的だが、今回はDropbox、Googleドライブ、SkyDrive、Evernoteという代表的なサービスにおけるデータ通信量をチェックする。
スマートフォンやタブレットの普及とともに、ビジネスシーンで“クラウドストレージ”を活用する人が増えている。そこで今回は、格安SIMカードでこのサービスを使ってみた。
クラウドストレージサービスといえば「Dropbox」「Googleドライブ」「SkyDrive」「Evernote」あたりが有名だ。PCとスマートフォンとの間でファイルのやり取りをしたり、同僚と同じファイルを共有するといった用途に重宝する。
しかし仕事で使うような書類はデータサイズが大きい。筆者が使っている格安SIM「U-mobile*d」はLTEの高速通信が月680円(税抜き)で使えるが、それはデータ通信量が1Gバイトまでのときだ。1Gバイトを超えると月額料金が上がってしまうので、通信量をなるべく抑えたい。
今回、データ通信量を検証するため、新たにGoogleドライブとSkyDriveのアプリをインストールした。アプリはサイズが大きいのでなるべくWi-Fiを使ってダウンロードしよう。SkyDriveアプリのファイルサイズは3Mバイトだったが、Googleドライブアプリのサイズは11Mバイトもある。
また、こうしたアプリの場合、アカウントのサインインでデータ通信が発生することにも気をつけたい。試したところ、アプリのサインインだけで合わせて1.85Mバイトも消費したからだ(設定メニュー内の「データ使用」で確認。端末はXperia Z1)。それではDropbox、Googleドライブ、SkyDrive、Evernoteのデータ通信量を確かめてみよう。
スマホでこれらのアプリを使う場合、PCからクラウド上にアップロードしたファイルを、スマホで確認するという使い方が一般的だ。そこで今回は4.3MバイトのPDFファイルをDropbox、Googleドライブ、SkyDriveのそれぞれで表示してみた。結果は以下の通りだ。
ファイルダウンロード時の通信量(4.3MバイトのPDFファイル) | |
---|---|
アプリ | 通信量 |
Dropbox | 4.66Mバイト |
Googleドライブ | 4.77Mバイト |
SkyDrive | 4.17Mバイト |
連載の第5回でGmailの添付ファイルを「プレビュー」で見る方法を紹介したが、これらのアプリでPDFファイルを見る場合、ファイルをダウンロードする必要がある。その結果、通信量は4Mバイトを超えて元のファイルサイズとほぼ同じか、それ以上になってしまった。テキストファイルなどデータサイズが小さければ気にすることはないが、PDFなどの書類を格安SIMで扱う場合は、Wi-Fi接続で行ったほうが安心だ。
Googleドライブにはクラウド上で書類を作成する機能があるので、これを積極的に活用したい。ファイルをGoogleドキュメント形式に変換してアップロードする必要があるものの、ファイルをダウンロードせずに書類の確認や編集ができる。
試しに表計算のファイルをアップロードし、28項目の数字を編集して保存したところ、通信量は0.75Mバイトだった。ファイルサイズも小さく、簡単な数字の入力だけだったこともあるが、ファイルをダウンロードせずに修正を素早く行えた。LTE接続なので変更の反映も早い。クラウド上の書類を共有してWeb上で編集する、という用途であれば格安SIMでも十分使えるだろう。
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