なぜそこに住むの? 現代版トキワ荘の住民に聞いてみた(お部屋潜入もあるよ):ソーシャルアパートメントに住んでみた(2/2 ページ)
当初の2週間滞在が、いつの間にか1カ月も住み着いてしまったソーシャルアパートメント潜入取材。盛りだくさんの1カ月にオノダはリポートも忘れ、すっかり普通に暮らしていたのであった……。
「ソーシャルアパートメント」であるが故に困ったことは?
前出のハラさんは「お風呂上がりに裸でウロウロできない!」と悩みを告白。ええ、わたしも思いました……。そろそろ暑い季節。シャワーから上がってまだ暑い状態で、服着たくないですよね〜。でもさすがに廊下は裸で突っ切れないのが、悩ましいところです。また、シャワールームのみなので「浴槽につかることができない」(ノリコさん)というご意見も。仕方ないので時々みんなで銭湯行きましょう。
しかし、おおむね不満はないようです。この「お風呂問題」以外は、個のスペースに関してくらい。どうしてもある程度制限があるので、靴箱、調味料棚、そして部屋の収納。このあたりが、“物持ち”のわたしとしてもネックかなあと思いました。それでもみなさん、うまく工夫して住んでいるようです。
お部屋、どういう風に使ってるの?
ソーシャルアパートメント恵比寿は部屋によって大きさもまちまち。残念ながら作り付けのクローゼットなどがないので、洋服や靴や雑貨が山のようにあるわたしが本格的に引っ越すには大分ハードルが高い。みなさん部屋はどんな風にカスタマイズしているの? と何人かにお願いして、部屋の写真を撮らせていただきました。


(左)「部屋が狭いので必要なものだけにしてなるべくシンプルにしています」というのはMayaちゃん。実家も比較的近いので、季節のものや大きいものは実家に置いてあるそう。(中)ピンクのアイテムで統一したかわいいEllyのお部屋。すっきりの中にもかわいさがあちこちに。(右)“ザ・男子!”的なお部屋だったコバヤシさんのお部屋……は足元は割愛して、壁に飾った素敵なポスターを(笑)住人はみんな「人好き」
基本的には、住人主催のパーティーなどでみんなが仲良くなるけど、管理会社(グローバルエージェンツ)でもコミュニケーションに気を遣っているみたいです。パーティーに管理会社の人が一緒に参加したり、先日は住人専用のSNS「SA WEB LOUNGE 1.0」も立ち上げたりと、オンでもオフでもコミュニケーションの場を広げています。「仕事が遅くてなかなかラウンジに足を運べない……」なんて人も、SNSからイベントを知ったり、個々にメッセージを交換したりと、ソーシャルライフの手助けにもなります。
みんなまとめて同じ部屋に住むのではなく、一定の個を保ちつつ生活の一部を共有するシェアスタイルの「ソーシャルアパートメント」。メリットに感じる部分もあれば、人によってはデメリットに感じることもあるでしょう。でも少しでも「面白そうだな」と思ったら、一度内覧に足を運んでみるのも悪くない。ソーシャルアパートメントの住人はみんな「人好き」だから、温かく、時にうっとうしく(?)絡んできます。
1人の時間と、大勢のにぎやかさを同時に味わえる現代のトキワ荘に、既にハマった人間がここにも1人。ああ、本気で引っ越そうかな……。
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