一生エクササイズを続けるために、一番大切なこと:“もう挫折しない”健康管理
人がエクササイズをする最大にして究極の理由は、当たり前ですが健康になるためです。では、何のために健康になりたいのか? なぜ健康維持が大切なのか? その問いにハッキリと答えられるでしょうか。エクササイズが続くか、続かないかの分かれ道はココにあります。
そもそも健康ってなんでしょうか? きっと人によって違う解釈があるでしょう。ある人には「食欲があること」が健康なのかもしれませんし、別の人には「体脂肪率が○○%以下」がそれを意味するのかもしれません。そう、定義があいまい過ぎるのです。かつ主観的です。いくらでも都合よく解釈できてしまえるモノは、目標には適していません。
「何のために健康になりたいのか?」「なぜ健康維持が大切なのか?」――エクササイズが続くか続かないかの分かれ道は、あなたがこの問いにハッキリと答えられるかどうかにかかっています。
半年間に渡ってお送りしてきた連載「“もう挫折しない”健康管理」、最終回となる今回は、「エクササイズを一生続けるための目標設定」についてお話しましょう。
「健康」の先をイメージしよう
よく、転職活動の力点をどこに置くかという話で、「入社することが目標である人」と「入社後に成果を出すことを目標にしている人」とでは、着地点に大きな差があると言ったりしますよね。健康もまさに同じで、「健康になることが目標である人」と「手に入れた健康を使ってどう行動するか、までイメージしている人」との間には埋めがたい差があるのです。
そう、健康の先をイメージすることが大切なのです。
先がイメージできれば、定義がクリアになる
- 東京マラソンに出場して完走する
- 還暦を越えても現役で草野球する
- 2年に1度、富士山のてっぺんに立つ
などなど、“健康の先”は各自で自由に決めればよいでしょう。
先を決めた瞬間、自分にとっての「健康」の定義がハッキリします。「○○○をするためには、△△△な身体が必要で、そのためには□□□をしなければならない……」といった具合です。○、△、□は当然ながら人によって大きなばらつきがありますが、それは問題ではありません。他人は気にせず、自分にとっての「健康」をひたすら極めるだけです。
“先”がイメージできない?
「でも、その“先”ってのがイメージできないよ……」
「学生じゃあるまいし、いまさら本気で打ち込むのもちょっと……」
なるほど、確かに社会人になってしまうと、なかなかスポーツで返り咲くのは難しいです。時間も限られますし、体力も落ちています。さらに、家族や恋人がいると好き勝手に単独行動もできませんね。しかし、何も実業団レベルのガチンコ選手になれという話をしているわけではありません。あくまで“先”とは、自分で到達できる範囲のことです。
目標を見つけるカギは――
さて、そんな自分にふさわしい“健康の先”の見つけ方ですが、コツは4つあります。
- 楽しむこと
楽しいからこそ、続けられます。 - マイペースでできること
何歳になっても続けられるものであることが望ましいです。 - 仲間を持つこと
喜び、苦しみを分かち合える仲間がいることは大切です。社会的立場や年齢を超えたつながりは、生涯の宝になります。あと、単純に飲み仲間が増えて、楽しいです(笑)。 - 自己ベストを目指すこと
これが最も大切なのですが、マイペースに楽しみながらでも、常に「自己ベストを更新しようと、自分を叱咤(しった)する気持ち」を持ち続けること。他人と勝負するのもアリですし、過去の自分の記録に勝つというのもアリ。自己ベストを目指す姿勢が、“先”を“先”たらしめる重要な要素なのです。
相手は常に「自分」なので、年をとろうが体力が衰えようが、関係ありません。例えば大会にときどき出場して、実力を試すのもオススメです。負ければ悔しいです。発奮もします。なにより、新たな目標や課題が発見できます。
No Soccer, No Life
私の場合、サッカー(&フットサル)が“健康の先”に当たります。日々ジョギングしたり、鉄アレイを持ち上げたり、体脂肪率や食事カロリーに気をつける理由はただ1つ、「生涯にわたってプレイするため」です。これがあるから、つらくても続けられるのです。
もし仮に、私がサッカーをプレイできない状況になってしまったら、それまで続けていたエクササイズをキレイさっぱりすべてやめます。“先”がなければ、健康である理由も消えてしまうからです。きっと、見境なく飲み食いして家でゴロゴロし、あっという間に肥満体になるでしょう(なんだかものすごく不健康な考え方のような気もしますが 笑)。
一言でいってしまうと、生涯続けられる(身体を動かす)趣味を持つこと、ですね。
「No ○○○, No Life」
あなたにとって、かけがえのない○○○が見つかりますように!
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