英語の勉強に費やした金額は平均35万、最高700万円?
ロゼッタストーン・ジャパンは、20代〜30代の男女500人を対象に「英語」に関する実態調査を実施。「英語」に対する意識と本音が明らかになった。
「外国人に英語で話しかけられたらどうする?」「英語のどの分野が苦手?」「これまでに英語の勉強に費やした金額は?」――。
語学学習ソフト「Rosetta Stone」を販売するロゼッタストーン・ジャパンが、20代〜30代の男女500人(有職者/男性250人、女性250人)を対象に「英語」に関する実態調査を実施。「英語」に対する意識と本音が明らかになった。
外国人に英語で話しかけられたら
「「街で外国人に英語で話しかけられてうまく聞き取れなかった経験がある」と答えたのは、回答者のうちの80%。その具体的な状況は以下の通りだ。
- 駅のホームで、外国人に「この電車は○○駅に行くか?」と聞かれたがパニックになった。後ろからおばさんがに流ちょうに答えていて恥ずかしかった(25歳・神奈川県・女性)
- 買い物をしていて、外国人が化粧水を2本持って「しっとり」と「さっぱり」の違いは何かとたずねてきた。ひたすらジェスチャーで教えてあげた(29歳・北海道・女性)
「早口で分からなかったので逃げた」というように、8%が「外国人に英語で話しかけられて、聞こえないフリまたは逃げた経験がある」と答えた。このほか、英語にまつわる失敗談も多かった。
- 飛行機内でアテンダントの話す内容が分からず、首を振ったら、機内食をもらえなかった(34歳・大阪府・女性)
- 成田駅で京都のガイドブックを片手に話しかけられた。ここは東京(周辺)だと言っても通じなかった(33歳・愛知県・男性)
- 子供のころは怖くて見かけただけで泣いたことがあった(35歳・静岡県・女性)
英語で苦手なのは、1位「スピーキング」、2位「ヒアリング」
英語で失敗をしたことがある人は多いようだが、英語のどの分野が苦手なのだろうか。複数回答で聞いたところ、最も多かった回答は、「スピーキング」で76%。続いて、「ヒアリング」(60%)、「発音」(51%)、「文法」(49%)、「語彙(ごい)」(46%)、「読解」(36%)の順となった。また、英語で最も身につけたいものとしても、「スピーキング」(53%)で圧倒的に多かった。
なお、「英語を話せるようになりたいと思うか」という質問に対して、「とても思う」「やや思う」と回答したのは93%。実に9割以上の人が「英語を話せるようになりたい」と感じているようだ。
これまで英語の勉強に費やした金額は平均35万円
では実際にこれまでどのような方法で英語を勉強していたのだろうか。複数回答で最も多かったのは、「テキストを買って勉強する」で51%。以下、「テレビ・ラジオの英語教育番組」(46%)、「英会話スクールに通う」(37%)、「英字新聞を読む」(23%)が続く。
過去に英語に費やした合計金額の平均は34万8780円。ちなみに100万円以上が13%、50万円〜100万円が9%を占めており、5人に1人が50万円以上の金額を英語学習に費やしている結果となった。そして最高額は700万円。英語学習にかなりの金額を費やしているにも関わらず、「英語が話せない、聞き取れない」という現実が明らかとなった。
今後試してみたい新英語学習ツールは?
「今後新たな英語学習ツールとして、試してみたいものはどれですか?(複数回答)」という質問に対し、最も多かった答えは、Webサイト、eラーニングなどの「オンライン学習」(33%)。続いて、「ゲーム機器」(32%)、「PCソフト」(31%)、「携帯電話向け(iPhone除く)学習ツール」(19%)、「iPhone向け学習ツール」(10%)という結果となった。
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