インクカートリッジの交換は不要? インク補充プリンタ、エプソンが国内発売:仕事耕具
エプソンは、インクカートリッジの交換ではなく、インクそのものを補充して利用するインクジェットプリンタ「EC-01」を発売。インクが切れたら補充して利用することで、環境負荷や使用コストの低減を狙う。
エプソンは、インクカートリッジの交換ではなく、インクそのものを補充して利用するインクジェットプリンタ「EC-01」を5月20日に発売する。印刷速度はカラー/モノクロともに毎分3.3枚。オープンプライスだが実勢価格は6万円台半ばの見込み。
約8000枚の印刷が可能な大容量インクパックをプリンタ本体に内蔵。インクが切れたら補充して利用することで、環境負荷や使用コストを低減するインクジェットプリンタだ。ただしインクの補充はユーザー自身では行えず、エプソンの「インク補充サービス」(5万2500円)の利用が必須。また1年間の定額プラン「インクおかわり2回パック」(12万円台後半の見込み)も用意しており、こちらはEC-01本体と「2回までのインク補充サービス」「購入同時1年保守」がセットになっている。
なお、インクの補充には本体をサービスセンターに送付する必要がある。補充は3営業日ほどで完了するが、希望者には補充作業中の代替機も用意する。また、インクはシアン、マゼンダ、イエロー、黒の4色で、どれか1色でも切れた場合には交換することになるという。
カートリッジ交換式のインクジェットプリンタ(2008年に発売した「PX-101」)と比較すると、カートリッジの素材、製造、使用済みカートリッジの廃棄、リサイクルに掛かるライフサイクルCO2排出量を約96%低減。A4カラーページプリンタ「LP-V500」と比較しても、CO2排出量を約84%低減した。消費電力ではLP-V500と比較して、消費電力量を約88%低減している。
プリンタ本体を含めた印刷コストは、A4カラー1枚あたり約8.2円。インク補充サービスでインク補充後は同約6.6円、インクおかわり2回パックで2回のインク補充後は同約5.5円になるという。
エプソンではすでに中国などの海外でEC-01を提供していた。「環境負荷を削減するとともに、新しいビジネスモデルを国内でも模索したい」としている。
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