Google、Gmailに「スレッドビュー」解除機能を追加 Outlook式表示が可能に
Googleは、Gmailのメッセージ一覧でOutlookなどと同じ時系列表示を可能にするオプションを追加した。
米Googleは9月29日(現地時間)、Gmailでのメッセージ表示方法で「スレッドビュー」を解除する機能を追加したと発表した。Outlookなどと同じようにメッセージを受信した時系列に1通ずつ表示できるようになる。同機能は数日以内に全ユーザーで利用できるようになる。
スレッドビューは、メッセージを件名ごとに1つのスレッドにまとめて表示する方式。新しい返信が届くたびにスレッドに追加され、スレッドを開くとメッセージがカード状に時系列に重ねて表示される。1つの話題についてのメッセージをまとめて読むのには便利だ。Gmailの大きな特徴の1つでもあり、従来はこの表示方法を解除できなかった。
だが、Gmailのヘルプフォーラムにはスレッドビューを解除するオプションを追加してほしいという要望が多数寄せられている。Googleは、ユーザーにこの機能の便利さに慣れてほしいと考えてきたが、米MicrosoftのOutlookなどのメールソフトを使い慣れているユーザーにとっては、スレッドビューは複雑で使いにくいものであることが分かったので、解除機能を追加したとしている。
スレッドビューを解除するには、Gmailの「設定」の「全般」で「スレッド表示」を「スレッド ビューを無効にする」に設定する。
Gmailのスレッドビュー解除の要望はGmail立ち上げ当初から多かった。今回の解除オプション追加は、Google Appsのビジネス市場でのシェア拡大を狙った機能強化の一環とみられる。同社はGoogle Appsの二段階認証システムやマルチアカウントの切り替え機能など、ここ数カ月に企業ユーザー向けの機能を精力的に追加している。
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