超簡単ライフログ――Twitterのプライベートアカウントに何でも投稿する:あなたの不安、見積もります
ライフログを付けるのは忍耐力のいる作業。「面倒くさい」作業をいかに克服できるか、Twitterに「つぶやく」ことでその問題をほぼ解決できます。
ライフログというのは楽しいし成長を促すものでもあります。それほど難しくないということでいいことずくめの方法なのですが、ただ1つ欠点があるとすれば「面倒くさい」ということでしょう。どこまでもまめに日常の記録を取っていくなど、慣れていない人にはいかにも面倒くさいことです。
私自身これまでモレスキンやらブログやらEvernoteなどに、あれこれライフログを試してきましたが、挫折することも多かったです。
その中で最も簡単なのが、やはりTwitterに「つぶやく」ことでした。これは「とっさにつぶやく」という性質が、ライフログを後押しするのです。ある意味で「今何している?」に絶え間なく答えていくことが一番確実にライフログを残す方法なのです。
プライベート用のアカウントを1つ作る
ただ、Twitterにも問題はあって、いくら「つぶやき」を共有するとは言え、あまりにプライベートにかかわりすぎるライフログをことごとくさらしたくない、という人はいるはずです。妻がそういうことをあまり好まないこともあり、私も全部プライベート情報を共有したいわけではありません。
しかし最近、この問題をほぼ解決できつつあります。非公開設定のTwitterアカウントを1つ作ればいいのです。この方法はこれまでももちろん可能でしたが、最近になって効力を増しつつあります。理由は、Twitterと連携するiPhoneアプリの数が急増しているからです。
例えば写真を撮るのでも、Twitterと連携してくれるアプリが2つ以上あったら、1つを公開Twitter用に、もう1つをプライベートTwitter用にと分けてみましょう。すると「このアプリを使うときにツイートしても、公開されない」というアプリを使うことが可能です。このようにして私は、
- 食事の写真
- 訪れた場所の写真
- そこで使ったお金
- 聴いている音楽
- 読んだ本
- その他のつぶやき
例えばFoursquareなどでもTwitterのリンク先をプライベートアカウントにしておくことによって全てのcheckpointをプライベートTwitterに一元化できるなどを集中するようにしています。プライベートTwitterアカウントは当然時系列に並び、しかもプライベートにかかわることしかつぶやいていないため、極めて整然としたライフログになってくれます。
Macの前でずっと作業しているときは、iPhoneを取り出してライフログをとったりするのが煩わしいこともあります。そんなときは、やはりプライベートTwitter専用のクライアント「夜フクロウ」につぶやきます。このため、夜フクロウは[Ctrl]+[_]で呼び出せるようにしておきます。Twitterに複数のアカウントがあったとしても、「夜フクロウ」を使えばショートカットで簡単にアカウントの切り替えができます。
ツイエバを使ってEvernoteにためていく
ただ、Twitterにいつまでも残しておくライフログでは心許ないため、毎日のプライベートなツイートはすべてEvernoteに自動的に送られるようにしてあります。これはツイエバというサービスを使えば簡単に実現できます。
ツイエバは、非公開のつぶやきであっても設定さえすればまとめてEvernoteに送ります。複数のアカウントがあってもそれぞれを送ってくれます。私は公開されているつぶやきと非公開のつぶやきをあわせて同じノートブックにまとめていて、その日の公開、非公開のつぶやきを眺めれば、どんな日だったかをすぐに思い出せるようになりました。
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筆者:佐々木正悟
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。
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