思慮深い人だと印象付ける3つのボディランゲージ:あなたの話の9割は相手に伝わっていません(3/3 ページ)
人とのコミュニケーションにおいては「何をどのように話すか」ということに加え、「真剣に考えている人」を演出するためのジェスチャーを、効果的に“見せる”のが効果的だ。言葉よりも、表情やボディランゲージのほうが圧倒的に伝わることも多いのだ。
- 2.深く腕組みをする
一般には、腕組みは「拒絶」であり、「自己防衛」の意味が強いとされている。しかし、何かを考えているときには人は自分の内面に向かうので、腕組みをしても不自然ではない。これは、拒絶の意味のボディランゲージではなく、自分の内部に向いている、問いかけているポーズとなる。
ぜひ、深く腕組みをしてみてほしい。もちろんニッコリしてはいけない。あくまでも「考えている」という雰囲気を出そう。
- 3.険しい表情をする
スマイルがコミュニケーションで大きな威力を持つことは、これまで述べてきた。とはいえ、いつでもニコニコしていればいいってものではない。特に「考え事をしている」ときには、むしろ厳しく、険しい表情をするほうが相手の心を動かすことができる。
スマイルと、険しい表情。要は両者の使い分けである。普通は、いつもニコニコしていてまったく構わない。しかし、考えていることを相手に「示す」「見せつける」という演出も加えるとなると、これはあえて意識して険しい表情をするとよい。
私は、リーダーシップ発揮型の「叱る」コーチング、プライドの高いコーチングを“パワーコーチング”と名付けている。このパワーコーチングの中で「叱るトレーニング」「険しい表情のトレーニング」もとり入れている。
スマイルを鏡でトレーニングしろと言う人はよくいるが、「厳しい、険しい表情をトレーニングしろ」と言うのは聞いたことがないだろう。しかし、あえて「真剣に考えている」ことを伝える目的で鏡の前でトレーニングをし、「この表情はいいね」「この感じはあまりよくない」と毎日、表情を険しくすることも行ってみてほしい。
考える場面で、この3つをボディランゲージとして入れていくことで、あなたは「思慮深い人」に見られるはずだ。
ポイント
- 思慮深さを伝えるボディランゲージを活用する
1.アゴに手を触れる
2.深い腕組み
3.険しい表情
(次回は、「どんな場合でも反対意見を言う」について)
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