松下幸之助に学ぶ「実行するチカラ」:トップ3%の人の仕事のルール(2/2 ページ)
トップ3%に入るような成功者は、少し違った基準で仕事をしています。その基準の多くは、細かいスキルや能力を伴うものではなく、仕事に対する姿勢やモノのとらえ方に関するものです。今回は、パナソニックの創業者、松下幸之助さんの場合を見てみましょう。
「知ること」と「実行すること」は違う
松下さんの「あんた、雨の日には傘をさすやろ?」の言葉の意味が理解していただけたでしょうか。
つまり、雨が降ったら傘をさすように、おなかがすいたら食事をとるように、電話が鳴ったら出るように、誰でも普通のことをごく普通にする。それと同じように、「いいと思ったことや、やらないといけないと思ったことを本当にやった人が成功する」ということなのです。
当たり前の話に感じるかもしれません。
しかし、これを実行するのはとても難しい。なぜならば、「知ること」と「実行すること」は、まったく違うレベルだからです。
誰もが、実行したほうがいいことは分かっています。ところが、それをやり切ることができないのです。
普通のことを最後までやり切る。これができてはじめて成功するのです。
トップ3%の人は、必ず行動に移しています。
ACTION
アイデアを思いついたら、すぐに実行しよう
(次回は「しつこいくらいに繰り返す」について)
著者プロフィール:
石原明(いしはら・あきら)
日本経営教育研究所代表、僖績経営理舎株式会社代表取締役。ヤマハ発動機(株)を経て、外資系教育会社代理店に入社。「セールス・マネージャー世界大賞」を受賞後、日本経営教育研究所を設立、経営コンサルタントとして独立。現在、中小企業から大企業まで、業種や企業の規模を問わず幅広いコンサルティング活動を行っている
主な著書に『トップ3%の会社だけが知っている儲かるしくみ』(中経出版)、『営業マンは断ることを覚えなさい』(三笠書房)、『社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!』(サンマーク出版)などがある。
関連記事
- 最強の武器を手に入れる思考とは?
ゼロからビジネスを生み出し育てる力を持っていれば、起業家はもとより、企業人であっても自分の担当分野を拡大でき、企業内で新しい製品やサービスも構築できます。そこから得られる経済的なメリットも計り知れないものになるでしょう。 - 「どういうこと?」って、どういうこと?
内容に自信がない人ほどゴチャゴチャと情報を詰め込むものです。逆に要点だけビシッと言える人は、それだけで「自信と責任感」を印象付けられるもの。たとえ、その発言が多少間違っていたとしても。 - 「やらされ感」は気持ちの毒――「しなければ」を「やってしまおう」に言いかえてみる
仕事をしていると、ついつい義務感にとらわれてしまうもの。「しなければ」を、前向きな言葉に言いかえると、気持ちが前向きになり、行動にも弾みがつく。 - 私の人生を変えた「朝1時間勉強法」
気象予報士、税理士、中小企業診断士――。合格率10%以下の難関資格といわれている資格に合格できた「朝」「短時間で集中する」習慣を身に付けられた方法とは? - “専門分野を極める”ための、情報収集術と整理術
みなさんは、仕事に役立つ情報をどのように集め、活用していますか? 今回は、業界情報の収集・整理を効率的に行う方法をご紹介します。 - 「過度なポジティブ思考」に疲れたとき、人はどうすればいいの?
「目標を持て」「前向きが大事だ」といったことをよく耳にしますが、こうした過度なポジティブ思考に疲れている人もいるのでは。そうした人に「やんわりポジティブになれる方法」をご紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.