調査リポート
Windows XPのサポート終了、中小企業の課題は費用捻出より知識不足(2/2 ページ)
2014年4月にサポートが終了するWindows XP。中小企業は新OSへの移行をどの程度進めているのだろうか? また、最新のWindows 8が移行先に選ばれない理由とは?
最新版の「Windows 8」を選ばない理由
現在、マイクロソフトが提供する最新OSはWindows 8だ。Windows XPから新OSに移行した企業は、何を選んだのだろうか? 移行先を尋ねたところ、「Windows 7」が65.2%、「Windows 8」が31.5%だった。
Windows XPの移行先としてWindows 8を選ばなかった理由を尋ねたところ、「利用中のアプリケーションがWindows 8で動くか不明である」(42.3%)、「利用中のアプリケーションがWindows 8に対応していない」(34.7%)、「すでにWindows 7を導入しており、OSを統一したい」(27.0%)という、互換性を重視した回答が上位に並んだ。
だが、ノークリサーチによるとWindows 7と比べて、Windows 8の互換性が著しく低いという定量的な根拠はない。むしろ、「互換性検証センター」などの移行を支援する情報提供は少なくない。そこで同社ではWindows 8から採用された「Modern UI」の影響を指摘する。
先の質問に対しても「ユーザーインターフェースが大幅に変わってしまっている」(20.7%)、「タッチパネルはビジネス用途には不向きである」(20.2%)という回答が並んでいることから、同社では「従来とまったく操作方法が異なり、アプリケーション側がタッチパネルに対応していないと使えない」といった誤解が生じていると分析する。
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