SOHOや中小企業で使えるオンライン帳票作成サービスを試す(MakeLeaps編):Biz.Hacks(2/2 ページ)
SOHOや中小企業に向いた、請求書や見積書などの帳票をオンラインで作成できるサービスが増えつつある。今回はその中の1つ「MakeLeaps」を紹介する。
作成できるのは見積書、発注書、納品書、請求書、領収書の5種類で、作成したい帳票をホーム画面で選んで新規作成を開始する。ユーザー登録直後の段階ではまだ自社情報が登録されていないので、画面上部の「自社情報」タブから自社に関する情報を登録しておくとよい。自社情報では社名ロゴや社判についても登録できる。
帳票の作成はクライアントを登録したのち、具体的な項目の記入を行う。クライアントはいったん登録すると次回からはプルダウンメニューでの呼び出しが可能になる。帳票の作成が完了するとメールでの送信、複製、他の帳票への変換、PDFの表示およびダウンロードが行えるほか、1通199円での郵送にも対応する。上位プランでは、Excelファイルをインポートして請求書を一括作成する機能も備える。メンバーを招待し、これらの作業をチームで行うことも可能だ。
住所は海外での表記形式にも対応したり、消費税は端数切り捨てもしくは四捨五入から選択できるなど、他サービスに比べてカスタマイズできる個所が非常に多い。データのエクスポートに対応していて安心感があり、ベータ版ながら弥生会計や勘定奉行形式でのエクスポートできるのも面白い。作成した帳票をEvernoteに自動保存する機能も同等サービスにない機能で、バックアップとして重宝する。
ネックは出力したPDFをメールで送る際、直接添付ではなくサーバへのリンクとなること。セキュリティ的にはこの形式が望ましいが、すでにPDF添付での送付が習慣化している場合などは置き換えにやや違和感がある。メールでの送信時は差出人のアドレスが本サービス独自のアドレスとなることを考えると、ローカルにダウンロードしてメールに添付することも考えたほうがよいだろう。帳票のテンプレートももう少し見た目のバリエーションがほしいところだ。
ともあれ、機能の豊富さは同等サービスの中でもトップクラスで、なおかつインタフェースにクセがないため機能が多い割には馴染みやすく、操作もストレスが溜まらない印象だ。電話やメールでのサポートも用意されているのも心強く、帳票の発行業務をクラウドに移行したいユーザにおすすめできるサービスと言っていいだろう。
サービス名 | 提供元 | 利用料 |
---|---|---|
MakeLeaps | Webnet IT | 有料(無料お試し期間あり) |
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