NTTドコモ、JR東日本、ソニーの3社は2月22日、携帯を利用した自動改札入出場サービス「モバイルSuica」を2006年1月から開始すると発表した。携帯電話で触れただけで自動改札を通れるようになる(2月22日の記事参照)。
モバイルSuicaとは、ドコモの「おサイフケータイ(iモードFeliCa)」に、JR東日本が提供しているICカードサービス「Suica」を載せたものだ。「電車に乗る」「Suica対応店舗で買い物ができる」といった現行のSuica機能のほか、「携帯の画面で履歴や残高が確認できる」「通信機能を使っていつでもチャージできる」「定期券を購入できる」「新幹線にチケットレスで乗車」といった機能が予定されている(2月22日の記事参照)。
ボーダフォンは、FeliCa搭載携帯電話を10月から発売すると発表した(2月24日の記事参照)。2006年度以降に発売する携帯電話には標準搭載していく。ワールドワイドのVodafoneグループ全体で端末の共通化を進めていたが、日本市場では必須のサービスということで、日本独自のサービス導入が決定した。
すでに200万台のおサイフケータイを販売しているNTTドコモ、秋からモバイルFeliCa搭載機種の発売を予定しているKDDIに続く形だ。ボーダフォンがモバイルFeliCaの採用を決めたことで、携帯3社が標準搭載に向けて動き始めたことになる。
NTTドコモは、プリペイド携帯サービス「ぷりコール」の新規申し込みを3月31日付けで終了する。サービス自体の終了も検討している(2月21日の記事参照)。
なお、17日にはNTTドコモがPHSから撤退するという報道があったが、ドコモでは「現時点では何も決まっていない」とコメント、否定している。
携帯電話のカメラ機能を使って読み取る2次元バーコード、QRコードの普及が進んでいる。NTTドコモは、QRコードに対応した端末した利用者が、2月22日時点で1965万人。近く2000万人を突破する見通しと発表した。現在、ドコモの端末のうち、約4割がQRコードに対応しているという(2月25日の記事参照)。
3月1日から4日にかけて、東京ビッグサイトで「IC CARD WORLD」「RETAILTECH JAPAN 2005」が開かれる。前者はFeliCaなど各種ICカードやICタグ関連、後者は流通情報システムを扱う専門ショーだ。2日から4日にかけては同じく東京ビッグサイトで「SECURITY SHOW」も開かれる。ビジネスモバイルでは、各展示のなかからモバイル関連のものを中心にレポートする。
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