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» 2005年07月07日 13時24分 公開

モバイル向け「衛星放送」の意義と勝算──モバイル放送キーマンが語るワイヤレス業界のこれから(3/4 ページ)

[神尾寿,ITmedia]

携帯電話型端末は2006年に予定

ITmedia インフラとしての強みは理解できましたが、一方で端末の面ではいかがでしょうか。モバイル向け放送は、端末のバッテリー消費量の問題が大きな課題になっていますが。

溝口 バッテリー問題は重要で、当社の専用受信端末「モバビジョン」で連続視聴時間が2時間弱になっています。もっと長く見たい、という市場ニーズは当然のことと認識しています。

 ですが一方で、現在のバッテリー技術の中で長時間視聴を実現するには、バッテリーを大型化するしかない。これからの期待は小型燃料電池など次世代バッテリーや、既存のリチウムイオンバッテリーの技術改良などですね。

ITmedia 逆に、モバイル放送の受像チップの消費電力がドラスティックに下がるということはないのでしょうか。

溝口 それはあると思います。今、我々が使っている最新型チップセットは(モバイル放送の)第3世代になるのですが、このチップは従来より大きく消費電力が下がっています。現在、用意している第4世代ではチップへの機能集約が進み、1チップ化に向かっています。

ITmedia 今後のビジネス的な拡大、成功を考えると、携帯電話への実装は不可欠だと考えますが、それには「1チップ化」と「極小化」、それによる「消費電力低減」が必要です。その準備は着実に整ってきているのでしょうか。

溝口 まったく問題ありません。実は韓国向けのモバイル放送は携帯電話型端末からスタートしています。既に市販されている韓国市場向け端末では東芝製の第2世代チップを使って、携帯電話型を実現しています。第3世代、第4世代のチップセットならば、さらに携帯電話というパッケージに対するモバイル放送受信機能搭載の影響は小さくなります。

韓国で販売されている携帯電話、SK Teletechの「SKY IMB-1000」。モバイル放送を受信できる

ITmedia 日本市場向け端末ももうすぐ、と期待していいのでしょうか。

溝口 詳しくは申し上げられませんが、来年には投入したいと考えています。

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