ケータイをかざすとドアが開き、ロビーホールに入れるようになる。ジョイナス吉塚では、ここからもう1つのゲートがあり、入居しているエリアにしか入れないようになっている。この「2つ目のゲート」も当然ながら、カードかおサイフケータイをかざせば開く。“かざすだけ”でOKという簡便さだからこそ、複数ゲートが入居者にとって煩わしいものにならず、セキュリティレベルを上げられるのだという。
「(ジョイナス吉塚では)集合玄関と棟ごとのゲート、そして各戸玄関と3つのゲートでセキュリティを確保してます。といっても、住民は鍵を開けるという煩わしさを感じる事がありません。またエリア(棟)ごとにゲートで仕切れるのは、分譲・賃貸の混在マンションなどで、特に分譲の入居者様のニーズが高い部分ですね。今後の大規模マンションでは有望な機能だと考えています」(山崎氏)
各戸の玄関はドアノブの上にFeliCaリーダーがあり、そこにケータイをかざせばドアが開く。ここにも鍵穴はない。3回のゲート通過は、ケータイをかざすだけとスムーズだ。
各戸に取り付けられたFeliCa電子錠は電源と通信機能が繋がっており、バックアップとしてリチウムイオンバッテリーを内蔵している。バッテリーを使用するのは停電時だが、「いざという時に経年劣化の影響があると困るので1年を目処に交換してもらっている」(山崎)という。
kesakaサービスでは鍵アプリをダウンロードすると、ケータイでドアゲートの開閉ができるほか、様々な追加機能が利用できる。利用率が高いのが「開/施錠確認」や「開/施錠履歴」、子どもが帰宅すると分かる「開錠通知」機能などだ。また、おサイフケータイが今後普及すれば、一時的に利用できる合い鍵発行サービスなどが使われるようになるだろう。
これらのサービスには月額420円の利用料がかかるが、利用率は高いという。ジョイナス吉塚のおサイフケータイ利用率は、実に65%を誇る。
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