NEC、使い勝手を向上させたプレゼンス&IMソフト

» 2005年07月26日 22時15分 公開
[ITmedia]

 NECは7月26日、無線LAN&FOMAのデュアル端末「FOMA N900iL」を利用したモバイルセントレックスシステム「UNIVERGE “FOMA”連携ソリューション」を強化するアプリケーションとして、「ActivePresence(アクティブプレゼンス)」と「UNIVERGE IM1000」の2種を追加した。8月1日より出荷を開始する。

APへの接続状況を見てプレゼンスを自動更新

 ActivePresenceは、各ユーザーのプレゼンス情報を、自動的に設定・更新できるソフト。無線LANアクセスポイントへの接続状況から位置情報を取得するため、ユーザーが自分で意識して設定しなくても、「外出中」「電話中」「会議中」といったプレゼンス情報が、自動的に更新される。

 UNIVERSE IM1000は、プレゼンス情報と連動してインスタントメッセージ(IM)を送信できるソフト。従来、IMは専用ソフトからしか送信できなかったが、UNIVERSE IM1000を利用することにより、Webブラウザや業務用アプリからIMを送信したり、EメールをIMに変換して配信したりできるようになる。また、プレゼンス情報と連動し、相手が社外にいる場合にはIMをiモードメールに変換して送信することができるようになる。

 N900iLを利用したモバイルセントレックスシステムでは、従来の構内PHSなどでは実現できない新しい機能として、プレゼンス管理とメッセージ機能に注目が集まっている(2月7日の記事参照)。しかし実際には、「プレゼンス情報を自分で更新するのは続かない」「携帯でメッセージをやりとりすることを全社員に徹底するのは難しい」「IMを送っても社外には届かない」などの課題があり、ほとんど導入例がなかった。ActivePresenceやUNIVERSE IM1000のような製品が販売されることで、実際にプレゼンス情報やIM機能をビジネスに導入する企業が現れることが期待される。

 販売価格は、ActivePresenceが48万円から、UNIVERGE IM1000が69万円から。

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