福岡ソフトバンクホークスマーケティングは、8月29日より、iモードFeliCa(おサイフケータイ)を利用した発券サービス「ホークスICチケット」を開始した。チケットの発券・入場は、9月3日の西武ライオンズ戦から行われている。実際に福岡のヤフードームで、iモードFeliCaを利用したチケット発券を体験してみた。
まず、ホークスICチケットによるチケット購入の流れを簡単に説明しよう。ホークスICチケットでチケットが買えるのは、iモードFeliCaを利用しているユーザーと、ソフトバンクホークスのファンクラブである「クラブホークス」の会員だ。
iモードFeliCa端末を使ってチケットを発券するには、まず福岡ソフトバンクホークスの公式サイトから、iアプリ「ホークスICアプリ」をダウンロードする。アプリを起動し、「チケット購入」から利用登録を行えば、オンラインで空席情報を確認・チケット購入できるようになる。決済方法はクレジットカードのみとなる。
試合当日(発券するとき)の操作は非常に簡単だ。FeliCaリーダーにおサイフケータイをかざし、発券機の画面表示に従ってボタンを押すだけ。30秒もかからない。もしもおサイフケータイを忘れたり、かざしても反応しない、といった場合には、チケットを購入したときに通知される受付番号を入力すれば発券できる。
実際に試してみた印象としては、購入時にクレジットカード情報を携帯から入力するのが少々面倒なものの、あとは分かりやすく、迷うこともほとんどない。
とくに、試合当日の端末オペレーションが簡単で速いのが印象的だった。例えばローソンのLoppiなど、コンビニに置かれているチケット発券機の場合、「予約番号+パスワード」など、複数の番号を入力したり、公演日を入力して目的のイベントを探したりする必要がある。しかしホークスICチケットの場合は、番号入力の手間が一切不要で、おサイフケータイをかざすだけで本人確認が済み、購入済みのチケットがリストアップされる点が非常に便利だった。「おサイフケータイ」という名称のせいもあり、決済用途ばかりが強調されがちなFeliCaだが、本人認証ツールとしての使い勝手もとてもいい。
当初は「携帯で済むなら、わざわざ紙に発券しなくてもいいのに」とも思ったのだが、実際に使ってみると、ゲート入場時や座席に案内してもらうときなど、球場では何度か係員にチケットを見せなくてはいけないシーンがある。このときには紙としてチケットがないとなにかと不便なので、携帯で本人認証をして紙で発券するこのシステムは、なかなか合理的と言えそうだ。
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