高度な“おサイフケータイ対応CRM”が可能になる「トクトクポケット」――NEC (2/3 ページ)

» 2005年09月20日 00時00分 公開
[PR,ITmedia]
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 現在、NTTドコモのFOMA N901iC/SH901iC/F901iC/N901iS/P901iS/SH901iS/D901iS/F901iSに対応している。au、ボーダフォンのFeliCa端末にも対応予定だ。

NEC FeliCaビジネスソリューションセンターの田辺正道氏(左)と村上直子氏(右)

 おサイフケータイ対応をゼロから行う場合、対応アプリを自ら作らなくてはならず、開発や検証、事務手続きなどが発生する。しかしトクトクポケットを利用すれば、すでに整った利用環境がサービスとして提供される。アプリの開発や、システムの維持管理といった部分にわずらわされずに済む。

 「トクトクポケットのイメージは『高層マンション』。1つのビル(トクトクポケットアプリ)の中にフロアを作り、そこに利用事業者の皆様に入居していただくイメージです」(NEC FeliCaビジネスソリューションセンター主任の田辺正道氏)

 「(トクトクポケットの)もう1つのメリットとして、モバイルFeliCaチップの領域確保があります。おサイフケータイが搭載するモバイルFeliCaはチップの容量制限から、登録できるアプリ数が限られている。つまりサービス事業者によって『区画の取り合い』が起きるのですが、トクトクポケットは1区画に複数の事業者が入る高層マンションのイメージなので、(利用事業者が)領域確保の心配が減ることになります」(田辺氏)

1つ1つ個別に開発や検証を行わなくても、共通プラットフォームが利用できるトクトクポケットは「高層マンション」に似ている。複数の事業者が提供するサービスが、1つのマンションで共存しているイメージだ

 一方で、利用事業者のニーズにあわせた柔軟性もある。トクトクポケットでは、ポイントカード、クーポン、スタンプ、お知らせなどのサービスが利用可能。各サービスの内容も利用事業者が決められる。さらに電子マネーとの連係も可能である。ソリューションパッケージといっても、“お仕着せ”部分がないため、大規模なチェーン店事業者の利用ニーズにも応えられる。

大手事業者が導入、短期的な利用にもメリット

 トクトクポケットを採用し、顧客管理や、キャンペーンなどの短期利用に生かす事業者も現れている。

 コンビニエンスストア業界では、今年4月にEdy対応をした「サークルKサンクス」が、CRM機能の充実のために9月からトクトクポケットを導入。全国に6300店舗あるサークルKサンクスの全店舗で、スタンプ機能などが提供されている。「(コンビニは)単品管理を徹底して『物から客を見る』システムは充実していましたが、購入者の属性判断はレジ担当者のPOS入力頼み。(顧客がそれぞれ持つ)おサイフケータイは『人から物を見る』ことができるので、商品開発やPRの面で優位に立てる」(田辺氏)、と事業者側のメリットも大きいという。

 他にも、全日本空輸やエイチ・アイ・エスなど運輸・トラベル業界、タウン情報誌「ぱど」などが利用事業者に名を連ねている。

 またユニークな試みとしては、今夏フジテレビ主催の「お台場冒険王2005」でもトクトクポケットが使われた。ここではアトラクションの優先入場券として使われたのだが、「(すでに開発済みアプリを使うため)トクトクポケットは早期のサービス開始が可能で、期間限定の利用もできる」(田辺氏)。ゼロからアプリやサービスを開発する負担がないトクトクポケットは、イベントや期間限定のキャンペーンでも活用できるという。

大きいユーザーメリット、異業種コラボも実現可能

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提供:日本電気株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年10月31日