根強い人気がありながら、日本でなかなか製品として登場しないのが、薄くて軽いストレート型のW-CDMA携帯。その期待の高さはソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のストレート端末「SO902i」(サイズ45×109×20ミリ、重さ約102グラム)が発表された際の反響の大きさからもうかがえる。
ここ欧州では、そんな3G端末がいきなり2モデルも登場している。シャープの「550SH」とSony Ericssonの「K610」だ。
550SHは130万画素CMOSカメラを搭載したW-CDMA/GSM対応のストレート端末。サイズは47×111×18.5ミリで重さは98グラムだ。コンパクトなボディながらテレビ電話やJava、Bluetooth、音楽プレーヤー、動画ストリーミングなど、今どきの3G携帯としての機能もしっかり押さえている。
K610は、200万画素カメラを搭載しながらサイズ45.2×102×16.9ミリ、重さ92グラムを実現したW-CDMA/GSM対応のストレート端末。こちらも550SHとほぼ同様の3Gの基本機能をサポートしている。
550SHの開発意図についてシャープは、「欧州ではストレート端末の人気が高く、ストレート型のGSM携帯を使っているユーザーも多い。これから3Gへの乗り換えを検討するユーザーに違和感なく使ってもらえるよう、外見はGSMのストレート型そのままに、中身が3Gの端末を用意した」と説明する。
端末開発が成熟したタイミングと3Gへの移行期がうまい具合に重なったことと、日本以上にストレート型端末の人気が高いという市場性が生んだラインアップといえるだろう。
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