スケジュールは携帯で見るのだビジネスで使う「W41CA」(2)(1/2 ページ)

» 2006年02月22日 00時36分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 筆者は昔は「Palm」などのPDAを愛用していたクチだ。当然スケジュール管理はPDAで行っていた。ところが携帯が(中途半端に)高機能化し、PDA市場が衰退していく中、紙の手帳やWebサービスなど、スケジュール管理の決め手がないまま戸惑っていた。

 今回W41CAを入手して、まず試してみようと思ったのがスケジュール管理だ。第1回の赤外線に続き、今回はスケジュール機能を見てみる。筆者の状況を先にいうとこんな感じ。

  • 会社ではグループウェアで予定を管理している
  • そのグループウェアはOutlookとシンクロ可能
  • 個人の予定は紙のカレンダー

 au端末は、カシオソフトの「MySync Biz」というソフトを使うことで(2004年9月3日の記事参照)、端末内のスケジューラとOutlookをシンクロ(同期)──端末とOutlookのデータを互いに最新になるようにコピーしあえる。W41シリーズは全機種にPCと接続するためのUSBケーブルが付属していることもあり、まずはつなげてみようと思い立った。

「MySync Biz」はカシオソフトのWebからダウンロードできる。Outlookを使っていない人は、LISMOの「au MusicPort」のPIM機能とそっくりなPIMが利用できる「MySync Suite」も便利だ

 MySync Bizはオンラインで販売されているので(2000円)、思い立ったらすぐにダウンロード購入が可能。あとはW41CAをクレードルにセットし、クレードルとPCを付属のUSBケーブルでつなげばOKだ。もちろん事前にドライバは入れておく。

 Outlookとのシンクロも容易だった。予定の日時、件名、場所、アラーム設定、内容(コメント)がすんなりとW41CAに入る。ちょっと気になったのは、内容が全角40文字しか入らないこと、Outlookのプライベート予定が反映されないこと、それからOutlook側の繰り返し予定に対応していないことだ。繰り返し予定は全く反映されないため、筆者の場合、繰り返しの予定も個別に入力することで対処した。

※ちなみにNokiaの702NK IIは、同期した際にOutlook繰り返し予定やプライベートが反映される。ただし逆に予定の内容は表示されないようだ

 それ以外は快適そのものだ。複数日にまたがる予定もそのまま移るし、何よりもW41CA側のスケジューラの使い勝手がいい。

上キーを押すだけ──さくさく予定確認

 まず、待受画面から上キー1つでカレンダー+スケジュールが表示される。画面上にカレンダー(もちろん祝日表示対応)、下半分にその日の予定(開始時間+件名)が出るので一覧性は悪くない。十字キーを押せば個別の内容もすぐに確認できる。細かなところだが、個別の予定を見るときに曜日も表示されるのがありがたい。[メール][EZ]キーで前後の月に移るのも簡単だ。

 携帯スケジューラの基本は閲覧だと思うが、W41CAは意外に入力もしやすい。件名、場所、時間の順に──つまり重要な順に入力していく形式で、その項目を入力決定すると、次の項目にフォーカスが自動で移っていく。

縦長の液晶が威力を発揮。1日8件の予定が表示でき、予定の内容もスクロールなしでチェックできる

 細かなところで感動したのは日時の入力だ。例えば開始日は、数字、十字キーのほか、カレンダーから選ぶこともできる。時間も数字のほかカーソルキーでも入力可能だ。終了時間はデフォルト表示が開始時間にセットされている。敢えていうなら、新規作成時に開始時間と終了時間が同じなのは直してほしい。終了時間のデフォルトは開始時間の1時間後にしてほしかったと思う。また十字キーで分を動かすときは1分単位ではなく15分や30分単位で動いたほうが実際に即しているとは思う。ただし、今のままでも十分すぎるくらい便利だ。

 携帯を開いて、上キー。これだけで予定が把握できて、詳細も分かる。しかもOutlookと連携でき、そうでない人も「au MusicPort」を使えばPCにバックアップを取っておける。携帯のスケジューラは期待はずれのことが多かったのだが、今回は本当に便利に使えている。

 とはいえ、敢えて個人的に改善点を望むとしたら以下のところだ。そして実はこのあたりはよりPDAに近いNokiaの「702NK II」ではクリアされていることでもある。

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