インフォプラントは6月20日、2006年秋に開始されるビザ・インターナショナルの非接触式クレジット決済サービス「VISA TOUCH」(6月12日の記事参照)に関する調査結果を公表した。調査は6月14日、15日の2日。対象はクレジットカードを所有する20歳以上のインターネットユーザーで、有効回答数は400名。
調査結果によると、VISA TOUCHの利用意欲を「70パーセント以上(の確率で利用したい)」とする回答は1割強に留まった。また、「非接触式ICカードやおサイフケータイでVISAが使用できることに魅力を感じるか?」という問いには「魅力を感じる」が3割弱、「感じない」が3割半ばという結果となった。
魅力を感じない理由として、「セキュリティ」に関する声が目立った。同サービスの利用意欲が低い傾向となる結果となったのも、知名度やサービスそのものの内容より、むしろリスクが増大することへの懸念が反映されたことが伺える。
なお「おサイフケータイ機能」の使用経験者は39人、「非接触式のカード型電子マネー」の使用経験者は3割半ばと、利用状況はそれほど高くはない。
しかしおサイフケータイ機能は28人が「満足している」と答え、非接触式のカード型電子マネーは7割が「満足している」と回答するなど、実際に利用したユーザーの満足度は高いことも分かる。また、おサイフケータイ機能または非接触式のカード型電子マネーの使用経験者のみに限ると、「VISA TOUCH」の利用意欲は利用未経験者と比べて高い結果にもなっている。
「クレジットカード」「携帯電話FeliCa機能(プリペイド)」「携帯電話FeliCa機能(ポストペイ)」「プリペイドカード」「ポストペイカード」の各サービス・機能における今後の利用意欲に関し、「増える」と答えた中で最も多かったのは「携帯電話FeliCa機能(ポストペイ)」で、回答率は4割強。逆に「減る」と最も回答されたのは「プリペイドカード」で、回答率は2割半ばに及んだ。
同調査では、セキュリティの安全性とともに「おサイフケータイ機能」「非接触式のカード型電子マネー」の利用の機会を促すことができれば、VISA TOUCHがスタンダートとなる可能性を秘めているとしている。
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