オンラインゲーム大国の韓国で、今もっとも注目を集めているMMORPGの1つが「アイモ:The World of Magic」(以下、アイモ)。このゲームが話題になっている理由は、初の携帯向けMMORPGだからだ。韓国で初の試みだというアイモを開発したCom2usのYu Chong氏に話を聞いた。
アイモはCom2usが2年という期間をかけて製作した、携帯電話向けMMORPG。PC版のMMORPGの基本構成を、そのまま携帯電話環境でも楽しめるようにすることを目指して開発された。
6月8日からKTFを通じてオープンβサービスを行っており、この間のコンテンツ料金やデータ通信料は一切無料だ。初の携帯電話向けMMORPG、しかも完全無料とあってアイモの人気は一気に広まり、現在、約4万人のユーザーを確保。オープンβサービス開始から10日後の18日には同時接続者数が1000人を超えるなど、すべり出しは好調だ。
「アイモという名前は“I on Mobile”という言葉から来ています。“私がモバイルの中にたくさん集まっている”という意味が込められています」と説明するのは、アイモのプロデューサーを務めるYu Chong氏。同時に、欧米の“IMO(In My Opinion)”という、自分の意見を述べる際に使う言葉も引用するなど、主体的な意味が込められている。
同氏によるとアイモ製作のきっかけは、携帯電話の性能向上によるところが最も大きいという。PCによるMMORPGが人気の韓国市場において、皆無だった携帯電話向けのMMORPG。業界では「どのメーカーが一番先に作るのか?」と意識し合う状態が続いていた。そんな中で「“作らなければ”という気持ちが強かった」という想いが、Yu氏に一歩を踏み出させた。現在はKTF向け携帯電話の約6割でアイモを楽しめる。
ゲームの舞台は、イノティア大陸の西側にあるWingfriel島。かつては島の周囲を取り囲む渦のため立ち入り不可能だったが、それがなくなってからはイノティア大陸から多くの探検家が向かい、島に跡が残る文明に関する研究が進んだ。
一方、世界を災いから救うため、魔女の予言について調べていたオトウィルとビリオドは、Wingfriel島と魔女に関係があることを突き止めるものの、2人は突然失踪してしまう。同時に主人公(プレーヤー)は、島のどこかから聞こえてきた悲鳴を聞きWingfriel島へ向かうことになる。
イノティア大陸にあるSiras帝国とLanos王国の2つの勢力は、突然空から現れた主人公を勢力に引き入れようと対立し、島は尋常ではない雰囲気に包まれる──。
これがアイモ「エピソード I. The Isle of Wingfriel」の簡単なストーリーだ。ゲームには、今後もさまざまな地域やコンテンツが追加されていく予定だという。
Wingfriel島でプレーヤーは、モンスターとの戦いやアイテム収集、スキルアップ、PvP(プレーヤー対プレーヤーの戦い)などを通じ冒険をする。
サーバは3つ用意され、βテスト中であることと、余裕を持ってプレイできるようにという配慮から、接続者数には制限を設けていないという。
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