楽天リサーチと三菱総合研究所は7月6日、「第22回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」の結果を発表した。調査は6月7日から同12日にかけてWeb上で実施したもので、有効回答者数は2400人。男女比は1対1で、主要4社の携帯電話利用者は全体の88.4パーセント。
第22回の調査は携帯電話の音楽利用などについて調査を行った。ここ3ヶ月以内に音楽ファイルの再生機能付携帯電話で音楽を聴いた人の割合は9.2パーセント。iPodなどのデジタルオーディオプレーヤーで聴いたという割合が23.9パーセントであることと比較すると、低い水準となっている。また、音楽再生機能付の携帯電話を持っていても利用しない層の割合は13.1パーセントと、利用層の割合を上回っている。
携帯電話で音楽を聴いている人が利用している音源については、約半数がCDをPC経由でリッピングしており、携帯電話を通じて着うたフルをダウンロードして利用している層は約4割となっている。着うたフルの利用率は男性が3割のところ、女性は5割を超えている。
また、auユーザーに音楽サービス「LISMO」の利用状況についてきいたところ、利用者は5.0パーセント。6.7パーセントが「LISMO対応機種は持っているが利用はしていない」と回答しており、保有者の4割強が利用しているという結果となった。利用内容については、CDからリッピングした楽曲を携帯電話で聴く率がもっとも高く、86.2パーセントだった。専用サイトからのPC経由での楽曲ダウンロードは3.4パーセントと低くなっている。
このような携帯電話とPCとの連携サービスについて、サービス仕様や料金がLISMOと同じである場合の利用意向を、現在利用していない携帯電話利用者にたずねた結果は、「是非利用したい」が8.0パーセント、「やや利用したい」が23.0パーセントで、利用意向を示しているのは31パーセントだった。
利用意向を示さなかった層は、このようなサービスを利用する場合、PC向け音楽配信サービスの料金が低額化されること、楽曲ファイルがCDやDVDの保存可能になることなどを条件として挙げている。
iPodやウォークマンなどのデジタルオーディオプレーヤーと、携帯電話の統合端末(機種別ページ参照)に対する利用意向は、4割程度だった。男女とも若年層ほど利用意向が高く、特に10代の女性では6割以上が利用意向を示している。現在デジタルオーディオプレーヤーを持っていないが、今後利用したいと考えている層の利用意向も高く、「是非利用したい」「利用したい」を合わせて6割近い。このような端末が登場することで、モバイルでの音楽利用端末の市場が、さらに拡大する可能性が高いと分析されている。
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