GDP2006、ウィルコムブースはかなり変わってる

» 2006年08月25日 02時32分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]
Gマークでおなじみのグッドデザイン賞

 8月23日から26日までの4日間、東京・有明のビッグサイト(国際展示場)で「グッドデザイン・プレゼンテーション2006」が開かれている(7月10日の記事参照)

 総合的にデザインを評価し、優れたデザインを社会に普及させていくことを目的とした「グッドデザイン賞」は、今年でちょうど50年を迎える。グッドデザイン・プレゼンテーション(GDP)は、グッドデザイン賞に応募した製品のうち、一次審査を通過したものが展示されるイベントだ。今年も2000点以上が展示されているが、携帯関連で目に付いたものをご紹介しよう。

中に入れないウィルコムブース

 今回GDPの新領域デザイン部門に、「SIM-STYLE」(2005年7月7日の記事参照)を出展しているウィルコム。ウィルコムブースは、全体が白い布で覆われ、人が入れないようになっている。そのため、ウィルコムのスタッフもブースの周りに立っている。

 近付いて見ると、白い布の中央に小さな差し込み口がある。そこにW-SIMを差し込むと、ポーンと音が鳴って、白い布にムービーが映し出されるという趣向だ。

 W-SIMは、アンテナを内蔵した通信モジュールだ。通信に必要な機能が小さなW-SIMに収めてあるので、W-SIMを差し替えることにより、通信機器の開発経験がない企業でも、端末の開発が容易にできるというメリットがある。これを進めて、「これまで通信機能を持たなかった機器にW-SIMを差したら、どんなことが可能になるだろうか?」というのがムービーのテーマ。ウィルコムが考える、“W-SIMの未来のイメージ”を描いたものだ。数カ所ある差し込み口にW-SIMを差し込むたびに、違うムービーが映し出される。ムービーの中では、計算機や辞書、扇風機やテディベアなど、意外なものにW-SIMが差し込まれていく。

 ウィルコムによれば、今回アピールしたいポイントは「差し替えられる」という点と「W-SIMの未来の可能性」だ。「これまでは個々のW-SIM端末の商品性を訴求していたが、今回アピールしたいのは、W-SIMという製品と、W-SIMのコンセプト。W-SIMを出し入れすることによって起こる“新しい可能性”を体感してほしい」(ウィルコム)

photophoto 白い布が張り巡らされ、中に入れないウィルコムブース。W-SIMの未来のイメージを描いたムービーが映し出される

photo 白い布の中央にはW-SIMの差し込み口が付いている。差し込むとムービーが始まる
photo ブースのコンセプトを説明していただいたのは、nico.をデザインした堀田峰布子氏(6月27日の記事参照)

海外メーカーの携帯、Bluetooth製品、Skype用端末など珍しい展示品いろいろ

 携帯関連では、携帯電話の端末やBluetooth製品など、国内外の商品が多数展示されている。特に海外メーカーの商品は、韓国メーカーや台湾メーカーなど、日本では普段まず見かけない、珍しいものがたくさん並んでいる。以下、写真で紹介しよう。

photo GIGABYTEの携帯電話「G smart i」。テレビやFM放送を受信できる。テレビ視聴時は横向きにしてアンテナを伸ばすようだ
photo GIGABYTEのGPS携帯「g-YoYo」。知人に自分のいる位置情報を送れるSOS機能、端末を振ると壁紙やmp3を変更する機能などがある
photo BENQーSIEMENSの「CL75」は女性向け携帯。小石をイメージしたデザインで、液晶が鏡になる機能を備える

photo LG電子のスライド式携帯「LV-5900」。キーのカラーリングがちょっとINFOBARを連想させる
photo Mio TechnologyのGPSモジュール。着せかえパネル付き

photophoto GoerTek ElectronicsのBluetoothヘッドセット「GSH 768a」(左)、「GSH 300d」(右)
photo 日本発の携帯関連サービスとしては、着メロのように携帯にメロディをダウンロードし、家電が鳴らす音を書き換えられる「muPass」などが出ていた

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