通話とSMSが0円の「ゴールドプラン」と「予想外割」を発表したソフトバンク(10月23日の記事参照)。26日に追加で発表する、としていた“6つ目の予想外”も明らかになった(10月26日の記事参照)。
孫社長がこれまで携帯料金について繰り返し発していたメッセージは2つある。「携帯電話の料金は高すぎる」「携帯電話の料金は複雑すぎる」というものだ。
前者については「通話、メール、頭金0円」をアピールすることで、後者は「a社、D社より210円安いオレンジ/ブループラン」「キャンペーン価格2880円のゴールドプラン」というプランで答えているのだと思うが、この料金プラン、見れば見るほど複雑怪奇。「実はxxという例外がある」「このためにはxxを一緒に契約する必要がある」といった但し書きがたくさんあって、全く分かりやすくない。
予想外割の注意点を以下に挙げる。
一番分かりにくいのは、4番目の「新スーパーボーナス」だろう。ゴールドプランに入るには、新スーパーボーナスへの加入が必須になっている。新スーパーボーナスとは、ソフトバンクの携帯電話代金を、頭金ゼロ、24回の分割払いで支払う仕組み(12回、18回払いプランも追加予定)。新スーパーボーナスは、ユーザーにとっては頭金ゼロで端末を購入でき、ソフトバンクにとってはユーザーの短期間での機種変更を防げるというメリットがある。
ソフトバンクは端末代金のうち一定の金額をユーザーの利用料から割り引くため、ユーザーは1つの端末を2年間使い続ければ、最低限のコスト負担で端末を入手できることになる。機種によっては、ユーザーの端末負担代金はゼロになる。半面、ユーザーが途中で契約を解除したり、短い期間で機種変更したり、水没などで携帯を壊してしまった場合には、分割払いの残りの代金を支払う必要が生じる。
旧「スーパーボーナス」では、ユーザーが頭金を支払う代わりに「分割払いの料金=ソフトバンクによる割引金」となっていたが、新スーパーボーナスでは「分割払いの料金>ソフトバンクによる割引金」となるケースがある。その場合、分割払い料金と割引金の差額は、ユーザーが月々の支払いに上乗せして支払うことになる。なお新旧スーパーボーナスの違いについては、別記事も参照してほしい。
もう1つ注意したいのが5番目だ。「パケットし放題」は月額1029〜4410円のパケット通信料定額サービス。「スーパー安心パック」は月額498.75円で、修理代金が無料になったり、長期利用に伴いバッテリーがプレゼントされたりするサービス。「スーパー便利パック」は留守番電話や三者通話、割込通話(キャッチホン)などをセットにしたサービスで、3G:月額498.75円/2G:月額399円。3G端末ではアドレス帳をサーバに預かるサービスが付くほか、4人以上でも通話ができる。
ゴールドプランを契約すると、これらの3つのオプションサービスが自動的に契約される点に注意したい。もちろん、後で解約するのは自由だ。また、パケットし放題は最大2カ月、スーパー安心パックは最大3カ月、スーパー便利パックは最大4カ月が無料期間となっている。
実は、「6つ目の予想外」が発表になった今も、依然として不明点が残っている。スーパーボーナス契約者に対してゴールドプラン相当の特典はないのか(「と金」というコードネームのプログラムが用意されるそうだが)、割賦が24カ月より短い場合、ユーザーが毎月負担する金額とソフトバンクの割引額がどう変わるか、などだ(10月26日の記事参照)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング