WAN側が「CDMA 1X WIN対応」のルータ、古河電工
古河電気工業は、CDMA 1X WINに対応したルータ「FITELnet-F120」を発売する。WAN側に1X WIN対応カードを装着して、最大2.4Mbpsのデータ通信を行える。
古河電気工業は1月末から、CDMA 1X WINに対応したブロードバンドルータ「FITELnet-F120」を発売すると発表した。WAN側に1X WIN対応カード「W01K」を装着して、最大2.4Mbpsのデータ通信を行える。価格は13万1250円。
FITELnet-F120は、LAN側にスイッチングハブ×4、WAN側にイーサネットポート×2、PCMCIAスロット×1を備えるルータ。主に企業向けの製品で、1X WINは“バックアップ回線”としての利用を想定している。「メインのWAN回線はFTTH、ADSLでバックアップはISDNを選択するケースが多いが、ISDNは狭帯域。より広帯域の(バックアップ用)WANサービスが求められていた」(KDDI)
有線のメイン回線に障害が発生した場合は、自動的に無線回線に切り換え接続を行う。メイン回線の復旧時には、自動で有線に切り替え直すことも可能。有線インフラの敷設が難しい展示会イベントなど、一時的なオフィスネットワーク構築にも利用できるという。
1X WINでの接続を考慮して、パケット接続を制限する機能を搭載。常時接続で、従量制データ通信の過度な利用を防止する。ブラウザ経由で、装置に電波状態を確認することも可能だ。
セキュリティ面にも配慮しており、IPsecによるVPN機能にも対応。KDDIの提供するセンタープッシュサービスに対応した機能「SMSコールバック」も対応しており、1X WINでの接続をセンター側から操作できるという。
KDDIは今後、古河電工とのパートナーシップで同製品を法人向けに販売する。標準的な設置工事を行なうほか、KDDIにて一元保守窓口を設置などの対応をとるという。
関連記事
- データ通信インフラとしてのEV-DO
1x EV-DOといえば、auも採用している高速データ通信が可能な通信方式だ。海外では、“ワイヤレスDSL”として使われるケースもある。 - EV-DOは4200円定額制〜11月28日全国一斉開始
“ケータイ版ADSL”──。KDDIは高速データ通信サービス「CDMA 1x WIN」を発表。通信方式「EV-DO」を使い、下り最大2.4Mbpsの通信速度を月額4200円の定額で提供する。定額制を生かしたテレビ型のコンテンツ「EZチャンネル」もスタートする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.