ボーダフォン、プリペイド携帯の本人確認を実施〜4月25日から
ボーダフォンは4月25日から、プリペイド携帯電話の契約者本人確認を実施。契約者情報を継続的に管理するための譲渡制度も導入する。
ボーダフォンは4月25日から、プリペイド携帯の契約者本人確認を実施する。プリペイド携帯の悪用を防ぐための対応策として行うもので、既存販売分を含むすべてのプリペイド携帯ユーザーが対象。一定期間内に契約者情報を確認できない場合は、利用停止措置も講じる。
ボーダフォンは、契約者情報の届け出を行っていないユーザーや、届け出後に変更があったユーザーに、Webページ上の告知やメール送信などの手段で届け出を依頼。4月25日から10月30日まで、全国のボーダフォンショップで届け出を受け付ける。届け出期間終了後に、契約者情報を確認できなかった電話番号については、11月以降順次利用停止措置をとる。
また定期的に契約者を把握するために、譲渡制度を導入。今後、プリペイド携帯を第三者に譲渡する際には、ボーダフォンへの届け出が必要になる。
プリペイド携帯の犯罪利用を阻止
プリペイド携帯は、月額料金を支払う必要なく使えることから、利用頻度の低いユーザーや利用期間が短いユーザーなどの需要を支えてきた。しかし、振り込め詐欺などの犯罪に使われるケースが多発したことから2004年12月、総務省が本人確認の強化策を打ち出した(2004年11月の記事参照)。今回のボーダフォンの対策は、その一環として実施するものだ。
ボーダフォンは、1999年10月にプリペイド携帯サービスを開始。2000年7月には店頭での本人確認を義務づけたが、ユーザーが身分証明書類などを送付しなくても利用が可能だった。2004年12月からは、審査と本人登録を行わないと利用できないよう販売時の本人確認を強化している。
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