ルネサス テクノロジは8月24日、NTTドコモと共同開発したW-CDMAおよびGSM/GPRSに対応したワンチップLSIを、7月末からサンプル出荷開始したと発表した。2006年第2四半期から量産を始め、FOMA端末メーカーやGSM/GPRS端末メーカーに対して供給していく。
現在のFOMA端末は、主にNEC製のW-CDMAチップと、アプリケーションプロセッサとしてTI製のOMAPを組み合わせた2CPU構成。一部端末にはさらにルネサスの「SH-Mobile」も搭載されている(7月13日の記事参照)。コスト削減や低消費電力を狙い、ドコモは半導体メーカーとワンチップ化を進めてきた(2004年7月12日の記事参照)。ルネサスのほか、TIもFOMA向けワンチップLSIの開発を進めている(2004年7月13日の記事参照)。
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W-CDMA、GSM/GPRSのデュアルモード端末製造に当たり、従来2枚必要だったチップを1枚に統合。30%〜40%のチップコスト削減が可能になるという。CPUコアとしては次世代「SH-Mobile」の「SH-X」を組み込んだ。
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