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通信モジュールを内蔵、遠隔操作できるLED案内盤
高速道路に設置する仮設型の文字表示盤に、通信モジュールを内蔵し、遠隔操作で標示内容を変更できる機器が登場。日本道路公団にレンタルする形で展開する。
セフテックとKDDIは9月22日、通信モジュールを内蔵した可搬型LED標示装置「SiLED(シレド)システム」を共同開発したことを発表した。
可搬型のLED標示装置は、事故の発生時や道路工事、渋滞時などにドライバーへ注意を喚起するために、高速道路上に仮設的に設置して利用する。従来の可搬型LED装置では、作業員が装置のある現場で赤外線リモコンを使い、メモリに書き込まれた数種類のテキストを選択・標示していた。
SiLEDシステムでは、LED標示装置の中にKDDIの通信モジュールが組み込まれている。管理事務所など遠隔地のPCから操作・入力した標示内容が、インターネットとPacketOne(auのパケット通信サービス。用語参照)網を通って通信モジュールへ伝えられ、無線で標示内容を変更できる。
また、LED標示装置にネットワークカメラをオプションで付けることもできる。管理事務所で現場の道路状況を把握できる点がメリットだ。
セフテックでは、2005年の夏に東北道、常磐道、磐越道に20台の機器を設置、利用試験を行った。今後は日本道路公団などを対象に、SiLEDシステムのLED標示装置をレンタルで提供する。
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