NEC、松下、TIなど、通信プラットフォームを開発する新会社設立で合意
NEC、NECエレクトロニクス、松下電器産業、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、テキサス・インスツルメンツの5社は、各社の技術を持ち寄り通信プラットフォームを開発する合弁会社アドコアテックを設立する。
NEC、NECエレクトロニクス、松下電器産業、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、テキサス・インスツルメンツ(TI)の5社は7月27日、通信プラットフォームの開発、設計および技術ライセンスを行う合弁会社、アドコアテックを設立すると発表した。
新会社には、NECとNECエレクトロニクスが約44%(53億円)、松下電器産業とパナソニック モバイルが約44%(53億円)、TIが約12%(14億円)出資する。出資総額120億円。
この5社は、アドコアテックに出資するとともに開発リソースを提供し、2.5Gおよび3G以降の通信技術を同社にライセンスする。アドコアテックは、5社から提供された技術を元に通信プラットフォームの開発を行う。
アドコアテックが開発した通信プラットフォームに関する回路設計情報は、NECエレクトロニクス、松下電器産業(半導体社)、TIの3社にライセンスされ、3社が半導体(チップ)を製造。広く国内外の携帯電話メーカーに販売する。NECとパナソニックモバイルは、このチップを携帯電話に搭載する予定だ。
アドコアテックは、NECエレ、松下(半導体社)、TIが販売するチップを採用して端末を商品化する際に必要となる、ソフトウェアを含む通信プラットフォームと、システム評価、カスタマイズサービスなどのソリューションを全世界へ向けてライセンス販売していく。
新会社が開発したチップを採用した製品は、2007年秋頃の出荷を目標とする。
関連記事
- NECと松下、“一歩踏み込んだ”携帯開発の提携で「交渉を詰めている」
「松下電器産業とNECが、携帯開発の合弁会社を設立する」という一部メディアの報道について、NECが「これまでの協業を進化させた提携に向けて、交渉を詰めている」とコメントした。 - 松下、NEC、米TI、3G携帯で協業を検討
松下とNEC、米TIが、携帯電話事業で合弁新会社を設立すると、一部報道が伝えた。松下とNECは「3G携帯で協業を検討しているのは事実」とコメントしている。 - NEC、3G携帯開発で東芝、松下と提携交渉──一部報道で
NECが3G携帯開発について、東芝、松下とそれぞれ提携交渉を進めていると一部マスコミが報じた。松下とは既にソフト開発で協業しているが、これを部品の共通化まで広げると見られる。 - 3G携帯のNEC・松下連合――目指すは世界市場
NECと松下が第3世代携帯事業での提携を正式発表した。今回の提携の裏には,開発のコスト削減・期間短縮を図って,現時点で一人勝ちのノキアを追撃,世界シェアを拡大するという狙いがある。発表に臨んだNECの西垣社長は,これで「ノキアを頭一つリードした」と強気だった。 - 松下とNEC,携帯電話端末開発で提携――焦点はソフトウェア
携帯電話のソフトウェア開発は,もはや1社では困難な状況になっている。松下とNECは世界市場へのさらなる進出も視野に入れ,携帯電話の端末開発で提携する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.