KDDIは10月10日、来春以降に発表するau携帯電話に、Javaで作成されたアプリケーションの再生機能である「オープンアプリプレイヤー」を搭載すると発表した。
オープンアプリプレイヤーは、MIDP2.0に準拠したJavaアプリケーションの実行環境で、au端末のアプリケーションプラットフォームであるBREWのミドルウェアとして提供する。同社はオープンアプリプレイヤー向けのアプリケーション作成ガイドを、auホームページ内のEZfactoryにて公開した。
au端末はかつて、Javaの実行環境としてezplus/EZアプリ(java)というプラットフォームを端末に搭載していたが、Javaより高速でより自由度の高いQualcommの携帯電話向けプラットフォーム「BREW」を採用。2003年2月発売の「A5304T」から本格的に搭載して以降、徐々に対応機器を縮小し、現在のラインアップではJavaの実行環境を持つ端末はなくなっていた。
増えるコンテンツの選択肢
現在、携帯向けに提供されているJavaアプリの多くはゲームコンテンツであり、来春の「オープンアプリプレイヤー搭載端末」の登場によってau端末向けゲームコンテンツの普及が見込まれる。
KDDIも今回の発表が、ゲームジャンルのコンテンツ強化にあるとしており、既存のEZアプリ(BREW)に加えて、オープンアプリプレイヤーの提供によりユーザーのコンテンツ選択肢を広げたい考えだ。
また、au端末向けBREWアプリの公開には、KDDIの審査と検証が必要になるが、KDDIが「オープンアプリ」と呼ぶJavaアプリは自由に公開することが可能だ。コンテンツプロバイダーとしても、他キャリア向けや過去に作成したJavaコンテンツを流用して、自由にau向けコンテンツを提供できるようになる。
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